芸能

中村倫也「恋あた」と「凪のお暇」で見せた“声”の使い分け

『この恋あたためますか』でクールなやり手社長を演じている中村倫也(左)(写真/公式HPより)

『この恋あたためますか』でクールなやり手社長を演じている中村倫也(左)(公式HPより)

 臨床心理士・経営心理コンサルタントの岡村美奈さんが、気になったニュースや著名人をピックアップ。心理士の視点から、今起きている出来事の背景や人々の心理状態を分析する。今回は『この恋あたためますか』(TBS系)に出演中の俳優・中村倫也(33才)について。

 * * *
「この俳優は“あの”俳優?」。以前放送されたドラマと現在放送中のドラマ、2つを楽しみに見ていながら、しばらくの間、演じているのが同一人物だったことに気付かなかった。ファンの方には鈍いだけと言われるだろうし、演じた役柄が真逆だったこともある。だがすぐ気付けなかったのはなぜか、気になった。

 その俳優は、“カメレオン俳優”と呼ばれる中村倫也さん。これまで、第22回読売演劇大賞優秀男優賞やエランドール新人賞など数々の賞を受賞しており、演技力の高さは折り紙付きのイケメン俳優だ。ちなみにカメレオン俳優とは、同じ人間が演じていると思えないほど、外見や雰囲気、話し方、性格を演じ分けることができる役者のことを言う。

 2つのドラマのうち1つは、今週第8話が放送された森七菜さん主演の『この恋あたためますか』(通称・恋あた)。中村さん演じる浅羽拓実は、コンビニチェーン「ココエブリィ」の社長。夢破れ、ココエブリィでアルバイトしていたスイーツ好きの井上樹木(森七菜)と浅羽が出会い、コンビニスイーツの開発を通して互いに引かれていくという物語だ。中村さんは、余計な事は口にしない、表情も変えないという知的でクール、冷静な役柄ながら、表情豊かに格好良く演じている。

 もう1つのドラマは、昨年夏に放送され話題になった黒木華さん主演の『凪のお暇』(TBS系)。中村さんが演じたのは、会社を辞め、恋人とも別れ人生をリセットしようとボロアパートに引っ越してきた黒木さん演じる大島凪の隣人、安良城ゴン。ゴンはいつも穏やかで誰にでも優しいが、掴みどころがなく誰にも執着せず感情の起伏も無いという役柄。下手な役者だとタダのクズ男になる役どころを、中村さんは確かな演技力で不思議な魅力を併せ持つゴンを作り上げていた。

関連キーワード

関連記事

トピックス

”シカ発言”を受けて、日テレのニュース番組がまさかの事態になっている(時事通信フォト)
《日テレ“検証番組”が大炎上》「もはやネットリンチ」高市早苗の“シカ発言”で擁護派が過激化 日本テレビを〈仕込みの役者がインタビュー〉〈偏向報道〉と批判 関係者は「事実無根」とバッサリ
NEWSポストセブン
たばこ祭りに参加した真矢と妻の石黒彩
《杖と車椅子で10メートルの距離を慎重に…》脳腫瘍のLUNA SEA・真矢が元モー娘。の妻と夫婦で地元祭りで“集合写真”に込めた想い
NEWSポストセブン
"外国人シカ暴行発言”が波紋を呼んでいる──(時事通信フォト)
「高市さんは1000年以上シカと生きてきた奈良市民ではない」高市早苗氏の“シカ愛国発言”に生粋の地元民が物申す「奈良のシカは野生」「むしろシカに襲われた観光客が緊急搬送も」
NEWSポストセブン
「めちゃくちゃ心理テストが好き」な若槻千夏
若槻千夏は「めちゃくちゃ心理テストが好き」占いとはどこが違うのか?臨床心理士が分析「人は最善の答えが欲しくなる」 
NEWSポストセブン
直面する新たな課題に宮内庁はどう対応するのか(写真/共同通信社)
《応募条件に「愛子さまが好きな方」》秋篠宮一家を批判する「皇室動画編集バイト」が求人サイトに多数掲載 直面する新しい課題に、宮内庁に求められる早急な対応
週刊ポスト
ポストシーズンに臨んでいる大谷翔平(写真/アフロ)
大谷翔平、ポストシーズンで自宅の“警戒レベル”が上昇中 有名選手の留守宅が狙われる強盗事件が続出 遠征時には警備員を増員、パトカーが出動するなど地元警察と連携 
女性セブン
「週刊文春」の報道により小泉進次郎(時事通信フォト)
《小泉進次郎にステマ疑惑、勝手に離党騒動…》「出馬を取りやめたほうがいい」永田町から噴出する“進次郎おろし”と、小泉陣営の“ズレた問題意識”「そもそも緩い党員制度に問題ある」
NEWSポストセブン
懲役5年が言い渡されたハッシー
《人気棋士ハッシーに懲役5年判決》何度も「殺してやる」と呟き…元妻が証言した“クワで襲われた一部始終”「今も殺される夢を見る」
NEWSポストセブン
浅香光代さんの稽古場に異変が…
《浅香光代さんの浅草豪邸から内縁夫(91)が姿を消して…》“ミッチー・サッチー騒動”発端となった稽古場が「オフィスルーム」に様変わりしていた
NEWSポストセブン
群馬県前橋市の小川晶市長(42)が部下とラブホテルに訪れていることがわかった(左/共同通信)
【前橋市長のモテすぎ素顔】「ドデカいタケノコもって笑顔ふりまく市長なんて他にいない」「彼女を誰が車で送るかで小競り合い」高齢者まで“メロメロ”にする小川市長の“魅力伝説”
NEWSポストセブン
関係者が語る真美子さんの「意外なドラテク」(getty image/共同通信)
《ポルシェを慣れた手つきで…》真美子さんが大谷翔平を隣に乗せて帰宅、「奥さんが運転というのは珍しい」関係者が語った“意外なドライビングテクニック”
NEWSポストセブン
部下の既婚男性と複数回にわたってラブホテルを訪れていた小川晶市長(写真/共同通信社)
《部下とラブホ通い》前橋市・小川晶市長、県議時代は“前橋の長澤まさみ”と呼ばれ人気 結婚にはまったく興味がなくても「親密なパートナーは常にいる」という素顔 
女性セブン