芸能

映画『大コメ騒動』 室井滋と柴田理恵が解放した強烈な富山弁

ああ

富山出身の本木克英監督(中央)と室井滋さん(左)、柴田理恵さんが映画『大コメ騒動』の魅力を語る

 錚々たるキャストと現代につながるテーマ性、面白さで早くも話題沸騰の痛快エンターテインメント映画『大コメ騒動』が、1月8日から全国公開されている(富山県では先行上映)。富山のおかか(=お母さん)が起こした米騒動を題材とする同作で、鮮烈な印象(ぜひ映画館で驚いて!)を残す室井滋さん、柴田理恵さん、そして本木克英監督の富山県出身の3人が、映画の魅力から先人の知恵までたっぷりと語った──。

本木:(私の)母はいまや80代後半になるのですが、富山のおかかの米騒動が映画化されたと喜んでいたので感想を聞いたら、「ちょっと室井滋がすごすぎるわ!」って(笑い)。

室井:えっ、あんなボウボウ頭の人はいなかったって?(笑い)お母さん、私のこと怒ってない?

本木:ぼくが調子を合わせて「やりすぎだろ?」と言ったら、「やりすぎというか、すごすぎるわ」って。

室井:よかった、それは褒め言葉かなぁ(笑い)。(室井が演じた)清んさのおばばは、私が小さい頃に実家の裏にいた魚売りのおばあさんがモデルで、あのすさまじい髪も金歯も強烈なキャラクターも参考にしているんです。

本木:実は先日、テレビの取材でも清んさのおばばはやりすぎなんじゃないかと答えたら、放送後にツイートで「やりすぎなんかじゃないよ、監督。ああいう人は本当におったよ」という声が続々と届いたんです。育った境遇で感じ方も違うとは思いますが、富山の人は映画に出てくるおかかやおばばにそれぞれ近しい人を思い出されて、「よかった」と言ってくださいます。ウチの母も「柴田理恵みたいに、調子に乗った成り上がりはおった」って。

柴田:あぁ、おるおる(笑い)。

本木:今回の『大コメ騒動』では作品柄、方言を大切にしなければいけないという思いで古くてディープな富山弁をたくさんセリフに取り入れたんですよね。室井さんにもたくさん教えていただいて、おばばの富山弁がとても面白かったです。

柴田:言葉が生き生きしてたよねぇ。

本木:おばばが米商店のとみに啖呵を切るシーンで、「あんたなんか。元はワシらと同じ貧乏人のくせに、なに偉なっとるがよ。カチこわくさい!」が衝撃でした。あぁ、これは富山のきついばあさんやなぁと。

関連記事

トピックス

世界中でセレブら感度の高い人たちに流行中のアスレジャーファッション(左・日本のアスレジャーブランド「RUELLE」のInstagramより、右・Backgrid/アフロ)
《広瀬すずもピッタリスパッツを普段着で…》「カタチが見える服」と賛否両論の“アスレジャー”が日本でも流行の兆し、専門家は「新しいラグジュアリーという捉え方も」と解説
NEWSポストセブン
浅香さんの自宅から姿を消した内縁の夫・世志凡太氏
《長女が追悼コメント》「父と過ごした日々を誇りに…」老衰で死去の世志凡太さん(享年91)、同居するスリランカ人が自宅で発見
取締役の辞任を発表したフジ・メディア・ホールディングスとフジテレビ(共同通信社)
《辞任したフジ女性役員に「不適切経費問題」を直撃》社員からは疑問の声が噴出、フジは「ガバナンスの強化を図ってまいります」と回答
NEWSポストセブン
子宮体がんだったことを明かしたタレントの山瀬まみ
《“もう言葉を話すことはない”と医師が宣告》山瀬まみ「子宮体がん」「脳梗塞」からの復帰を支えた俳優・中上雅巳との夫婦同伴姿
NEWSポストセブン
愛子さま(写真/共同通信社)
《12月1日がお誕生日》愛子さま、愛に包まれた24年 お宮参り、運動会、木登り、演奏会、運動会…これまでの歩み 
女性セブン
海外セレブの間では「アスレジャー
というファッションジャンルが流行(画像は日本のアスレジャーブランド、RUELLEのInstagramより)
《ぴったりレギンスで街歩き》外国人旅行者の“アスレジャー”ファッションに注意喚起〈多くの国では日常着として定着しているが、日本はそうではない〉
NEWSポストセブン
虐待があった田川市・松原保育園
《保育士10人が幼児を虐待》「麗奈は家で毎日泣いてた。追い詰められて…」逮捕された女性保育士(25)の夫が訴えた“園の職場環境”「ベテランがみんな辞めて頼れる人がおらんくなった」【福岡県田川市】
NEWSポストセブン
【複雑極まりない事情】元・貴景勝の湊川親方が常盤山部屋を継承へ 「複数の裏方が別の部屋へ移る」のはなぜ? 力士・スタッフに複数のルーツが混在…出羽海一門による裏方囲い込み説も
【複雑極まりない事情】元・貴景勝の湊川親方が常盤山部屋を継承へ 「複数の裏方が別の部屋へ移る」のはなぜ? 力士・スタッフに複数のルーツが混在…出羽海一門による裏方囲い込み説も
NEWSポストセブン
アスレジャースタイルで渋谷を歩く女性に街頭インタビュー(左はGettyImages、右はインタビューに応じた現役女子大生のユウコさん提供)
「同級生に笑われたこともある」現役女子大生(19)が「全身レギンス姿」で大学に通う理由…「海外ではだらしないとされる体型でも隠すことはない」日本に「アスレジャー」は定着するのか【海外で議論も】
NEWSポストセブン
中山美穂さんが亡くなってから1周忌が経とうとしている
《逝去から1年…いまだに叶わない墓参り》中山美穂さんが苦手にしていた意外な仕事「収録後に泣いて落ち込んでいました…」元事務所社長が明かした素顔
NEWSポストセブン
イギリス出身のインフルエンサー、ボニー・ブルー(Instagramより)(Instagramより)
《俺のカラダにサインして!》お騒がせ金髪美女インフルエンサー(26)のバスが若い男性グループから襲撃被害、本人不在でも“警備員追加”の大混乱に
NEWSポストセブン
(左から)中畑清氏、江本孟紀氏、達川光男氏の人気座談会(撮影/山崎力夫)
【江本孟紀・中畑清・達川光男座談会1】阪神・日本シリーズ敗退の原因を分析 「2戦目の先発起用が勝敗を分けた」 中畑氏は絶不調だった大山悠輔に厳しい一言
週刊ポスト