芸能

ヒット連発の宮藤官九郎と長瀬智也の新ドラマに高田文夫氏期待

高田文夫氏はクドカン&長瀬の新ドラマのどこに注目?

高田文夫氏はクドカン&長瀬のドラマについて語る

 放送作家、タレント、演芸評論家で立川流の「立川藤志楼」として高座にもあがる高田文夫氏が『週刊ポスト』で連載するエッセイ「笑刊ポスト」。今回は、宮藤官九郎による脚本で長瀬智也が主演する新ドラマ『俺の家の話』に寄せる期待について綴る。

 * * *
 身も心も季節もすべて冬。こんな時はパッと明るくしてくれる男に限る。いま唯一の楽しみがTBSの金曜日に始まった(この号が出る時には第1回が放送済みだと思う)宮藤官九郎、源氏名をクドカンという脚本家のドラマ『俺の家の話』。

 なんたって主人公の長瀬智也の役どころがプロレスラーだってんだからびっくり、クリビツテンギョーイタオドロ(びっくりぎょうてんおどろいた)である。ホームドラマの歴史の中で主役がプロレスラーなんて話、橋田壽賀子だって倉本聰だって書かなかったでしょ。写真を見るとまた長瀬が身体を作り込んじゃってきてるんだ。ふざけすぎた事を考える能力がクドカンは人一倍、いや人三倍くらいあるのだ。

 クドカン&長瀬のタッグチームは過去に『池袋ウエストゲートパーク』『タイガー&ドラゴン』『うぬぼれ刑事』とテキサスヒット、ポテンヒットをつづけている。

『タイガー&ドラゴン』には私も“高田亭馬場彦”なる役で荒川良々の落語の師匠という、渋すぎて爆笑な役を演じている。この時長瀬(昼は噺家、夜はヤクザという二毛作男)の師匠を演じたのが西田敏行。師弟役から今回は本物の親子役である。

 この西田がまた大変なお方で、全国に1万人の門弟を持つ二十七世観山流宗家。人間国宝。重要無形文化財「能楽」保持者。この父親が倒れて危ないというので、25年前に家出をした息子の長瀬が介護のために戻ってくるのだが、なんとそこには“後妻業の女”のような人が……。ひとクセありそうな妹なども登場し、プロレスラー、能楽、介護ヘルパー、遺産相続、ロバート秋山のラッパーと、なにしろアイテムが多すぎて訳分らなくなりそうな人生のバトルロイヤルだ。

 フォールを決められるのか、リングアウトか。何しろ楽しみなこの1本(これだけほめときゃ、クドカン、大丈夫か?)。

関連記事

トピックス

不倫疑惑が報じられた田中圭と永野芽郁
《スクショがない…》田中圭と永野芽郁、不倫の“決定的証拠”となるはずのLINE画像が公開されない理由
NEWSポストセブン
多忙の中、子育てに向き合っている城島
《幸せ姿》TOKIO城島茂(54)が街中で見せたリーダーでも社長でもない“パパとしての顔”と、自宅で「嫁」「姑」と立ち向かう“困難”
NEWSポストセブン
小室圭さんの“イクメン化”を後押しする職場環境とは…?
《眞子さんのゆったりすぎるコートにマタニティ説浮上》小室圭さんの“イクメン”化待ったなし 勤務先の育休制度は「アメリカでは破格の待遇」
NEWSポストセブン
女性アイドルグループ・道玄坂69
女性アイドルグループ「道玄坂69」がメンバーの性被害を告発 “薬物のようなものを使用”加害者とされる有名ナンパ師が反論
NEWSポストセブン
遺体には電気ショックによる骨折、擦り傷などもみられた(Instagramより現在は削除済み)
《ロシア勾留中に死亡》「脳や眼球が摘出されていた」「電気ショックの火傷も…」行方不明のウクライナ女性記者(27)、返還された遺体に“激しい拷問の痕”
NEWSポストセブン
当時のスイカ頭とテンテン(c)「幽幻道士&来来!キョンシーズ コンプリートBDーBOX」発売:アット エンタテインメント
《“テンテン”のイメージが強すぎて…》キョンシー映画『幽幻道士』で一世風靡した天才子役の苦悩、女優復帰に立ちはだかった“かつての自分”と決別した理由「テンテン改名に未練はありません」
NEWSポストセブン
六代目山口組の司忍組長(時事通信フォト)と稲川会の内堀和也会長
《ヤクザの“ドン”の葬儀》六代目山口組・司忍組長や「分裂抗争キーマン」ら大物ヤクザが稲川会・清田総裁の弔問に…「暴対法下の組葬のリアル」
NEWSポストセブン
1970~1990年代にかけてワイドショーで活躍した東海林さんは、御年90歳
《主人じゃなかったら“リポーターの東海林のり子”はいなかった》7年前に看取った夫「定年後に患ったアルコール依存症の闘病生活」子どものお弁当作りや家事を支えてくれて
NEWSポストセブン
テンテン(c)「幽幻道士&来来!キョンシーズ コンプリートBDーBOX」発売:アット エンタテインメント
《キョンシーブーム『幽幻道士』美少女子役テンテンの現在》7歳で挑んだ「チビクロとのキスシーン」の本音、キョンシーの“棺”が寝床だった過酷撮影
NEWSポストセブン
女優の趣里とBE:FIRSTのメンバーRYOKIが結婚することがわかった
女優・趣里の結婚相手は“結婚詐欺疑惑”BE:FIRST三山凌輝、父の水谷豊が娘に求める「恋愛のかたち」
NEWSポストセブン
タレントで医師の西川史子。SNSは1年3ヶ月間更新されていない(写真は2009年)
《脳出血で活動休止中・西川史子の現在》昨年末に「1億円マンション売却」、勤務先クリニックは休職、SNS投稿はストップ…復帰を目指して万全の体制でリハビリ
NEWSポストセブン
太田基裕に恋人が発覚(左:SNSより)
人気2.5次元俳優・太田基裕(38)が元国民的アイドルと“真剣同棲愛”「2人は絶妙な距離を空けて歩いていました」《プロアイドルならではの隠密デート》
NEWSポストセブン