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福原愛さんの卓球解説が高評価 プロ目線と独特な表現が話題に

福原愛さんの試合解説がうますぎると話題に(写真/共同通信社)

福原愛さんの試合解説が上手すぎると話題(写真/共同通信社)

 現役時代のイメージとは全く違った──。1月17日、卓球の全日本選手権・女子シングルス決勝では石川佳純(27)が伊藤美誠(20)を破って5年ぶりの優勝を飾った。注目を集めたのが、NHK中継で解説を務めた福原愛さん(32)だ。

 ロンドン五輪、リオ五輪と2大会連続でメダルを獲得した“愛ちゃん”は、2018年10月に現役を引退。夫である卓球選手・江宏傑(31)とともに現在は台湾在住で、日本のテレビ中継などに登場する機会は決して多くない。

 現役時代のイメージでは、おっとりとした話し方で解説には不向きな印象があるが、今回の中継では“専門家”として的確な指摘を続け、インターネット上では「解説が上手すぎる!」と話題になった。スポーツライター・高樹ミナ氏はこういう。

「石川選手のある得点シーンでは、横下回転、横回転、横上回転といった目に見えない細かい回転の違いを『時計でいうと横上が2時、横が3時、横下が4時』といった具合に説明し、どうやって伊藤選手のミスを誘ったか、詳細に解説していました。近年の卓球中継はライトなファン層を重視する傾向があるので、そこまで細かく言及していく解説者はなかなかいない。プロ目線の解説を求めていた視聴者を中心に評判になったのではないか」

 落ち着いた口調で聞き取りやすく、ちょうど話し終わったところで次のサーブに移るなど、タイミングもぴったりだった。

「詳しく解説する一方、チャンスに見えたボールで伊藤選手がミスをした場面では、『お腹が空いている時に料理が出てきて、手を洗わずに食べてお腹を壊しちゃった』と独特の表現でライトなファン層向けに説明するのも面白かった。

 愛ちゃんは現役時代から取材を受ける時に、記者がどういう話がほしいかを考えて答えるなどの“神対応”が、関係者の間で有名でした。ちょっと的外れなことを聞いても、ちゃんと受け止めて記者に恥をかかせないように答えを出せる、とても頭のいい人です。その能力が、解説者として存分に発揮されたといえるでしょう」(同前)

 実に“サー!”ビス精神旺盛だったのだ。

※週刊ポスト2021年2月5日号

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