ストレス溜める在宅勤務者の「ささやかな楽しみ」
今回は2つのタイプの異なるサウナを取り上げたが、筆者の周りでもサウナファンは多い。リモートワーク中の30代のビジネスマンは月に2、3回は利用しているという。その理由はこうだ。
「ウチは子供2人がまだ小さいので、自宅で仕事をしているとすぐに来ちゃうんですよね。かまってあげて、再び仕事の繰り返しで、これって結構ストレスが溜まるんですよ。で、時間ができた時を見計らってリフレッシュのために家の近くのサウナで汗をかいています。外で飲むよりもはるかに安上がりで健康的ですから、良いことづくめですよ」
利用する目的は人それぞれだろうが、コロナ禍で多くの人が働き方やライフスタイル、人生を見つめ直すなかで、心地よく汗を流して瞑想にふけることができるサウナタイムは、このうえなく貴重なひと時だ。
終息が見えないコロナ禍が続き、閉塞感が漂う日々にあって、サウナで過ごす時間が、庶民のささやかな楽しみのひとつとなっているのは間違いない。第3次サウナブームと言われているが、このブームは一過性のものではなく、しっかりと定着していくかもしれない。