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時代が求めるのはIQよりEQ 検索で答えが出る知識は役に立たない

(写真/共同通信社)

米・アップル社創業者のスティーブ・ジョブズ氏は、カリスマ経営者と評される一方で、ワンマン経営から会社を追われたことも(写真/共同通信社)

 少子化が進む一方で、大学進学率は年々高まり、過去最高の54.5%(文部科学省『令和2年度学校基本調査』より)となっているいまの日本。しかし、先進国の子供を対象とした「幸福度」調査では、日本は38か国中37位という最低レベルとなっている。「勉強すれば幸せになれる」と信じることは、いまの時代、間違いなのだろうか──。

「現代はIQ(知能指数)ではなく、『EQ』の高さが求められています」

 そう語るのは、コミュニケーション・ストラテジストの岡本純子さんだ。岡本さんは、これまで1000人以上の社長や企業幹部の話し方を改善した実績がある。

「EQは『こころの知能指数』といわれるもので、“人の気持ちを理解して、そこから関係性を築く能力”を指します。要は『共感力』で、アメリカでは、人の能力として最も重要視されます」(岡本さん・以下同)

 アップル社の創業者として名高いスティーブ・ジョブズ氏(2011年逝去、享年56)は、「カリスマ」と呼ばれた傍ら、気に入らない部下は即クビにするなど「強権的」な経営者として知られていた。一方、ジョブズの後継者となったティム・クック氏(60才)は、「人の気持ちを理解して寄り添う力が必要だ」と呼びかけ、支持を集めている。

 新たに米大統領に就任し、国の「結束」を掲げるジョー・バイデン氏(78才)と、敗北を受け入れず、自らの支持者に暴動をけしかける発言が物議を呼んだドナルド・トランプ前大統領(74才)の交代劇を見ても、共感を大切にするEQ重視型のリーダーが時代に求められていることは明らかだ。

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