コロナ後遺症の事例

コロナ後遺症の事例

 重い後遺症に罹るのは成人ばかりではない。

 昨年、東京都内の病院で、新型コロナに感染した1歳男児がその後、全身の血管に炎症が起きる川崎病と診断されている。欧米ではすでに川崎病に似た症例が多数報告されており、コロナ後遺症として認知されている。

「日本は感染例が少ないので後遺症についての警戒が足りないように感じます。回復後、もし体調に不安があるようだったら医師に検査を申し入れたほうがいいでしょう。

 コロナに感染した私の知人は回復後に病院で検査をしたら、心臓の筋肉の一部に炎症があることが判りました。血液の凝固検査でも異常が見られ、血栓ができやすい状態だったので血を固めにくい薬を投与することで数値は良くなっていきました」(上医師)

 前出の桜井議員は医師で国会議員という立場から、多くの人に後遺症の怖さを伝えたいと話す。

「雄ちゃん(羽田雄一郎議員)みたいに突然死してしまうこともある。私はコロナで一番厄介なのは、血管が詰まりやすくなる血管炎を起こしやすいことだと考えています。

 僕も含めていまは症状がなくても、少し経ってから急に胸が苦しくなったり、重病に罹る可能性はゼロではない。5年後や10年後には世界的にコロナ後遺症で動脈硬化性疾患がものすごく増えるんじゃないかと思っています。感染した人は、回復後も十分に備えてほしいです」

※週刊ポスト2021年2月19日号

石田純一氏は血液検査の数値悪化で入院期間が延びた(時事通信フォト)

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