酒豪、肉食派の多い高知県民
逆に外食や飲酒代などはすべて減少した。特に落ち込みが激しいのが飲酒代だ。全国平均は1万9892円から9405円に半減した。コロナ禍の長期化が国民の消費行動にいかに大きな影響を及ぼしたかが見て取れる結果である。
坂本龍馬を輩出した高知県。その県庁所在地・高知市のデータはとりわけ興味深い。まずは2017─2019年の平均数字を振り返ってみよう。
【飲酒代】1位の高知市は3万7379円で、2位・東京都区部の2万8701円をぶっちぎってトップ。全国平均は1万8785円
【焼肉】1位は高知市の1万4103円で、2位は福井市の1万3914円。3位は大分市の1万2574円。全国平均は7082円
【すし(外食)】1位=金沢市(2万3387円)、2位=福井市、3位=岐阜市の順。高知市は1万6506円で14位。全国平均は1万4885円
高知市民の飲みっぷりの良さ、肉食派ぶりが顕著だ。もちろん、特産品のカツオも断トツだが、いずれにしても手厚くお客さんをもてなす歓待の文化、いわゆる「おきゃく」(宴会)文化が背景にあるのだろう。気になるのは今年の異変だ。