「Aさんが、娘の目にかゆみ止めの『ムヒ』を押し付けたんです。なんでも、ムヒを塗るスポンジの部分が切れていたとかで、娘さんがやったと思って激高したようなんです」(前出・角界関係者)
Aさんは冒頭の状況と同様、娘を強烈に責めつけていた。
《おまえ、ムヒをこんなにむちゃくちゃにすんな、オラ!》
《目ぇに入れたろか、オマエ。おい、こらぁ!》
その直後、娘は強烈な痛みを感じ叫び声をあげる。恫喝だけでなく、なんとAさんは娘の目に実際にムヒを入れたのだ。その後もAさんの口調は変わらず、《目ぇ、見えんくなるぞ! 白くなんねん!》と追い討ちをかけるのだった。この一部始終の音声が『デイリー新潮』により、インターネット上で公開されると世間は騒然とした。
冒頭の“消しゴム虐待”は、登校前にAさんが持ち物確認をしたところ、娘の筆箱に消しゴムが入っていなかったことが発端になっている。ムヒにしても消しゴムにしても、母親が娘の体を傷つける理由にならないことは、論をまたない。
「娘さんにとってはSOSだったのでしょう。嘉風さんが家にいるときといないときのAさんの態度が全然違うため、ただ伝えるだけでは信じないだろうと考え、決死の覚悟で動画を撮影したのだと思います」(嘉風の知人)
新しいお母さんがほしい
その後の調査の結果、AさんのDVはほかにもあったことがわかってきた。
「娘の左腕をアザが残る強さでスマホを使って殴りつけたり、まだ幼い子供たちを家に放置して外出していたこともわかったんです。食事もSNSには手の込んだものばかりアップするけれど、子供には缶詰を床に置いて食べさせていたこともあったとか。こうした虐待は長年続いていた可能性があり、ようやくそれに気づいた嘉風は『なぜもっと早く子供たちを助けてあげられなかったのか』と、精神的に不安定になった時期もありました」(前出・角界関係者)
Aさんは、嘉風が虐待の事実を知った頃から、彼に対して不自然な態度をとるようになっていた。