「家のことを奥さんに任せすぎていた面もありましたからね。そもそも嘉風は少々面倒くさがりな性格でしてね。彼が早く関取になれた理由を知ってます? 相撲部屋では格下の力士が皿洗いや洗濯をするのですが、嘉風はそれが嫌で稽古に励んだそうなんです。でもいまは、『新弟子になった気持ちで苦手な家事を進んでやっています』と話していました。それが子供たちへのせめてもの償いのつもりなのでしょう」(別の角界関係者)
そうしたお父さんの変化を誰よりも感じているのは、Aさんから虐待を受けていた娘のようだ。
「少しずつ明るくなっているようで、嘉風には『新しいお母さんがほしい』とねだってもいるようです」(前出・角界関係者)
現在、離婚調停の真っ只中。愛娘の願いが叶うのは、まだ先の話になるだろうが、嘉風はこれからどうしていくつもりなのか。嘉風本人を直撃すると、
「いまは子供たちのことしか考えられないので、取材には一切お答えできません」
とだけ繰り返した。Aさんの代理人弁護士は締切までに取材に応じなかった。「嘉」という字には“めでたい”という意味がある。子供たちにとって、心地よくめでたい風が吹く日が一日でも早く来ることを祈るばかりだ。
※女性セブン2021年3月4日号