そして図太さも天下一品。記者たちの間では、新人らしからぬ振る舞いが話題を呼んでいる。阪神番記者が語る。
「ルーキーは周囲が見ているからティーバッティングでも何でもがむしゃらにやるものだが、佐藤はバットをじっと見つめて考えるフリをしながらしっかり休んでいる。適当に“手抜き”をしているんです。ベテランでなければなかなかそんなことはできない。
近大時代は遅刻の常習犯だったそうです。プロ入り後はやらかしていないようですが、同じく遅刻癖のあった元巨人の松井秀喜を彷彿とさせる大物感がある。エースの西勇輝(30)が同じくルーキーのドラフト2位・伊藤将司(24)と3位の佐藤蓮(22)の両投手に“野球道具を大切にしろ”“ゴミは率先して拾え”と10分間の“教育的指導”を行ないましたが、今のところ佐藤は“特別枠”のようです」
先輩たちに気に入られる“愛嬌”も。2月18日のDeNA戦で140メートル級の特大2ランを放つと、三塁ベンチ前で陽川尚将(29)の決めポーズである“ゴリラポーズ”でチームメートを爆笑させた。
「先輩たちからの無茶ぶりだったみたいですが、平然とやってのけた。陽川よりサマになっていたから大したものです」(スポーツ紙デスク)
※週刊ポスト2021年3月12日号