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言葉の壁を越えて… ANN新番組に起用の韓国アイドル「ENHYPEN」への期待

昨年11月にデビューしたばかりの「ENHYPEN」(SIPA USA/時事通信フォト)

昨年11月にデビューしたばかりの「ENHYPEN」(SIPA USA/時事通信フォト)

 1967年から続くニッポン放送のラジオ番組、『オールナイトニッポン(ANN)』の新ブランド番組、『ANNX(クロス)』(月~金、24時~24時53分)で、韓国のボーイズアイドルグループ「ENHYPEN」(※エンハイプン、またはエナイプン)が、月曜日のパーソナリティに起用されることが発表された。海外アーティストがANNレギュラーパーソナリティーを務めるのは、55年にわたるANNの歴史でも初となる。

 ENHYPENは7人組の韓国アイドルグループで、2020年11月にデビューしたばかり。「BTS(防弾少年団)」の生みの親でもある、作曲家・プロデューサーのパン・シヒョク氏をはじめ、BTSの脇を固める有名プロデューサー陣が手がける、いわば「BTSの弟分」だ。

 今回のパーソナリティ発表にあたり、メンバーは動画でメッセージを寄せ、「僕たちエナイプンは昨年11月にデビューしたばかりのグループです」、「そんな僕たちがレビュラー番組を持てて光栄です」とコメント。ラジオを通じて、「エナイプンがこんなグループだということを皆さんに知ってほしいです」と、それぞれ日本語で思いを語った。

日本のテレビ進出に向けた布石か

 デビューしてわずか4か月ほどのK-POPアイドルが、なぜANN新番組に起用されたのか。テレビ局で音楽番組のディレクターを務める女性・Aさん(20代)が、グループの魅力とともに、その期待の大きさについて語る。

「ENHYPENは、2020年にMnetやABEMAで放送されたBig Hit EntertainmentとCJ ENMによるサバイバルオーディション番組、『I-LAND』(アイランド)から選抜され、デビューしたグループです。練習生23人のなかから、プロデューサー陣の評価、そしてグローバル投票の結果選ばれた精鋭です。

 BTSと同じ7名で構成され、韓国人メンバーのほかアメリカとオーストラリアで育ったメンバーもおり英語が堪能。また最年少のメンバーは、唯一の日本人である、NI-KI(ニキ)です。幼少期からダンススキルの高さが注目されており、“リトルマイケルジャクソン”として中居正広さんとバラエティ番組で共演した経験もあります。BTSが数年以内に兵役に行くと可能性もあるので、日本人メンバーが所属するエンハイプンが日本で積極的に活動していくことになるでしょう。

 現在、メンバーは日本語レッスンを受けていますが、今回のANNXへの起用によってますます日本語力も向上するはず。また同番組は、SHOWROOMが手掛ける短尺動画アプリ『smash.』との連動もあるため、ファンは映像でもエンハイプンを楽しめます。ANNXを足がかりに、日本のテレビ番組への露出も増えるのではないでしょうか」(Aさん)

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