日本で接種されている米ファイザー製や5月以降に承認予定の米モデルナ製は「mRNA(メッセンジャーRNA)ワクチン」というタイプだ。これはウイルスの遺伝子情報を体に打ち込み、免疫反応を呼び起こす世界初のワクチンの試みである。その「mRNAワクチン」には、「ポリエチレングリコール(PEG)」という物質が含まれている。昭和大学客員教授の二木芳人さんの指摘。

「PEGは薬や食品などの添加剤に使われており、女性が使う化粧品にも多く含まれています。女性の場合、男性に比べ、化粧品を使う比率が高い。化粧品を通じて皮膚でPEGと長期間接触すると、体内でアレルゲンとして反応状態が作られる可能性があるとされています。その状態でワクチンを接種してPEGが体内に入ると、アレルギー反応が発生してアナフィラキシーが発症すると考えられます。

 あくまで仮説ではありますが、女性は男性より化粧品を使う機会が多いため、副反応が出やすくなるのでは、と指摘されています」

 化粧品にかぶれやすい人は注意すべきだろう。そもそも、女性と男性は体格や体重が違っており、薬の吸収や代謝が異なるため、同じ効果を得るにはワクチンの接種量を分けるべきとの意見がある。

「海外の研究では、女性が男性と同じ量を接種するとワクチンが効きすぎてしまい、免疫が過剰反応するとの意見もあります。まだ推論の段階に過ぎませんが、女性と男性の性差を医療において考える『性差医学』の発展が待たれます」(一石さん)

 ワクチンそのものではなく、精神的な影響を指摘する声もある。

「女性は男性よりも精神的にデリケートです。不安が強いときや体調不良時にワクチンを接種すると、反射的に交感神経が興奮して血圧が下がるなどアラフィラキシーと似た症状である『血管迷走神経反射』が生じる恐れがあります」(二木さん)

 まだまだ未知の部分が多い新型コロナワクチン。今後も世界の動向に注目する必要がある。

※女性セブン2021年4月1日号

関連記事

トピックス

交際が報じられた赤西仁と広瀬アリス
《赤西仁と広瀬アリスの海外デートを目撃》黒木メイサと5年間暮らした「ハワイ」で過ごす2人の“本気度”
NEWSポストセブン
世界選手権東京大会を観戦される佳子さまと悠仁さま(2025年9月16日、写真/時事通信フォト)
《世界陸上観戦でもご着用》佳子さま、お気に入りの水玉ワンピースの着回し術 青ジャケットとの合わせも定番
NEWSポストセブン
秋場所
「こんなことは初めてです…」秋場所の西花道に「溜席の着物美人」が登場! 薄手の着物になった理由は厳しい暑さと本人が明かす「汗が止まりませんでした」
NEWSポストセブン
身長145cmと小柄ながら圧倒的な存在感を放つ岸みゆ
【身長145cmのグラビアスター】#ババババンビ・岸みゆ「白黒プレゼントページでデビュー」から「ファースト写真集重版」までの成功物語
NEWSポストセブン
『徹子の部屋』に月そ出演した藤井風(右・Xより)
《急接近》黒柳徹子が歌手・藤井風を招待した“行きつけ高級イタリアン”「40年交際したフランス人ピアニストとの共通点」
NEWSポストセブン
和紙で作られたイヤリングをお召しに(2025年9月14日、撮影/JMPA)
《スカートは9万9000円》佳子さま、セットアップをバラした見事な“着回しコーデ” 2日連続で2000円台の地元産イヤリングもお召しに 
NEWSポストセブン
高校時代の青木被告(集合写真)
《長野立てこもり4人殺害事件初公判》「部屋に盗聴器が仕掛けられ、いつでも悪口が聞こえてくる……」被告が語っていた事件前の“妄想”と父親の“悔恨”
NEWSポストセブン
世界的アスリートを狙った強盗事件が相次いでいる(時事通信フォト)
《イチロー氏も自宅侵入被害、弓子夫人が危機一髪》妻の真美子さんを強盗から守りたい…「自宅で撮った写真」に見える大谷翔平の“徹底的な”SNS危機管理と自宅警備体制
NEWSポストセブン
鳥取県を訪問された佳子さま(2025年9月13日、撮影/JMPA)
佳子さま、鳥取県ご訪問でピンクコーデをご披露 2000円の「七宝焼イヤリング」からうかがえる“お気持ち”
NEWSポストセブン
長崎県へ訪問された天皇ご一家(2025年9月12日、撮影/JMPA)
《長崎ご訪問》雅子さまと愛子さまの“母娘リンクコーデ” パイピングジャケットやペールブルーのセットアップに共通点もおふたりが見せた着こなしの“違い”
NEWSポストセブン
ウクライナ出身の女性イリーナ・ザルツカさん(23)がナイフで切りつけられて亡くなった(Instagramより)
《監視カメラが捉えた残忍な犯行》「刺された後、手で顔を覆い倒れた」戦火から逃れたウクライナ女性(23)米・無差別刺殺事件、トランプ大統領は「死刑以外の選択肢はない」
NEWSポストセブン
国民に笑いを届け続けた稀代のコント師・志村けんさん(共同通信)
《恋人との密会や空き巣被害も》「売物件」となった志村けんさんの3億円豪邸…高級時計や指輪、トロフィーは無造作に置かれていたのに「金庫にあった大切なモノ」
NEWSポストセブン