芸能

王者をお笑い界のスターに R-1グランプリの舞台裏と次回への課題

新生「R-1グランプリ」に賭けた芸人&スタッフの舞台裏

新生「R-1グランプリ」に賭けた芸人&スタッフの舞台裏をレポート

 空前のお笑いブームと言われる中、ピン芸も独自の発展を遂げてきた。その最前線であり続けた「R-1グランプリ」(カンテレ・フジテレビ系)の決勝戦が3月7日に行なわれ、ゆりやんレトリィバァの優勝が話題となった一方、番組進行の混乱を巡っては物議も醸した。今年からリニューアルされた同大会の舞台裏を、ノンフィクションライターの中村計氏がレポートする。(敬称略)

 * * *
 ねらい通りの顔ぶれとなった。今年のピン芸人日本一を争う「R-1グランプリ」の決勝は、10人中8人が初出場だった。

 今年から芸歴10年以内という出場制限をかけた理由を、演出を担当する関西テレビの塩見真生はこう語る。

「荒削りであっても、鮮度を優先しようと思った。ここ数年、よくも悪くも、決勝メンバーがおなじみの方が多くなっていた。そのぶん、ネタの質は保証されますが、フレッシュ感は薄れていく。それによって若手芸人さんのモチベーションが下がってしまうのも心配でした。なので、R-1に貢献していただきながら出場できなくなってしまった芸人さんたちには大変申し訳ないのですが、腹をくくって区切らせていただきました」

 フレッシュさで言うと、一等星の輝きを放っていたのは高田ぽる子だ。芸歴2年目、史上最年少となる22歳で決勝進出を決め、「おじいちゃんの乳首がー」と歌いながらおじいちゃんの乳首を買いに行くという珍芸を披露し、堂々の4位に食い込んだ。

 今大会は出場制限以外にも、MCを若手コンビの霜降り明星に替えたり、審査員を大幅に入れ替えたり、あるいは、表記を「R-1ぐらんぷり」から「R-1グランプリ」とカタカナ表記に変更するなど、大小さまざまな変革に踏み切った。出場制限や、「グランプリ」というカタカナ表記などは、日本最大のお笑いイベント、M-1グランプリ方式を模倣しているようにも映る。塩見が続ける。

「これまではM-1と差別化をはかろうとし過ぎて、お祭り感をだしたり、点数制をなくしたりしていた。でも、M-1は完成されたイベント。だったら、プライドを捨てて、参考にさせてもらおうと思ったんです。全部真似したわけではないんですけど、M-1のような緊張感のあるレースを意識したら、結果的に似てきたところもありました」

「芸人愛」がとにかく強い

 じつは、全国ネットの賞レースという意味では、R-1とM-1はもう1つ共通点がある。M-1の制作は朝日放送なのだが、ともに関西キー局が手がけているのだ。お笑いの本場の局員だけに「芸人愛」がとにかく強い。塩見の口調が熱を帯びる。

「きれいごとに聞こえるかもしれませんけど、賞レースを担当している人間にとって、視聴率など以上に芸人さんを思っているところがある。去年はコロナの関係で、無観客でやらざるをえなかった。でも、今年は芸人さんのためにも絶対にお客さんを入れたかった。たとえ大阪の会場になろうとも」

関連記事

トピックス

運転席に座る中居(2025年12月下旬)
《三歩下がって寄り添う高級ジーンズ美女》中居正広を今もダンサー恋人が支える事情「この人となら不幸になってもいい…」過去に明かしていた結婚観との一致
NEWSポストセブン
(写真/イメージマート)
《声の大きい人が勝つ国ではなく…》2026年、日本が目指すべき姿は?AIに聞いて“ハッとさせられた言葉”と意外な提言【石原壮一郎氏が解説】
NEWSポストセブン
新大関・安青錦
新大関・安青錦が語る2026年の抱負「いちばん上まで行きたい。期限にこだわりはないけれど目指さなければ意味がない」 
女性セブン
一般参賀にお姿を見せた上皇さまと美智子さま(時事通信フォト)
《新年を寿ぐホワイトドレス》「一般参賀に参加いただく必要があるのか?」美智子さま“お手振りなし異変”報道で波紋…上皇ご夫妻が行事に込める「内に秘められた心の部分」
NEWSポストセブン
元日本テレビアナウンサーの大神いずみ氏(右)と放送作家の山田美保子氏
《2026年の女性アナ事情》各局エース級が続々フリー転身 次世代を担うポスト田村真子、岩田絵里奈は誰か?【大神いずみ氏×山田美保子氏対談】
週刊ポスト
茨城県水戸市のアパートでネイリストの小松本遥さん(31)が殺害された
《水戸市・31歳ネイリスト女性死亡》「『誰かのために働きたい』と…」「足が早くて活発な子」犯人逃走から6日間、地元に広がる悲しみの声
NEWSポストセブン
浅田真央と村上佳菜子の“断絶関係”に変化
《声をかけて寄り添って》浅田真央と村上佳菜子の“断絶関係”に変化 沈黙から一転、見られていた「雪解けの予兆」
NEWSポストセブン
新宿の焼肉店で撮影された動画が物議(左は店舗のInstagramより、右は動画撮影者より提供)
《テーブルの上にふっくらとしたネズミが…》新宿・焼肉店での動画が拡散で物議、運営会社は「直後に殺処分と謝罪」「ねずみは薬剤の影響で弱って落下してきたものと推察」
NEWSポストセブン
新年一般参賀に出席された秋篠宮家次女・佳子さま(2026年1月2日、撮影/黒石あみ)
《新年一般参賀で見せた“ハート”》佳子さま、“お気に入り”のエメラルドグリーンドレスをお召しに 刺繍とハートシェイプドネックがエレガントさをプラス
NEWSポストセブン
元仙台高裁判事の岡口基一氏
「裁判所当局が嫌がった核心は白ブリーフだった」 弾劾裁判で法曹資格を失った岡口基一氏が振り返る「岡口裁判の急所」とは 裁判所と司法記者クラブの問題点も指摘
NEWSポストセブン
新年一般参賀に出席された皇后雅子さま(2026年1月2日、撮影/黒石あみ)
《新年一般参賀の“ブルーリンク”コーデ》皇后雅子さまはスタンドカラーでフォーマルに、愛子さまはマオカラー風で親しみやすさを演出
NEWSポストセブン
松田烈被告
「スマホから『映してください』と指示の声が…」ネットで“性的暴行してくれる人を募集”した松田烈被告(28)、被害女性が語った“外道すぎる犯行”
NEWSポストセブン