ライフ

個人年金保険、iDeCo活用後に検討したい「つみたてNISA」の魅力

「つみたてNISA」の注目ポイントは?

「つみたてNISA」の注目ポイントは?

 老後資産を増やすための有力な選択肢となるのが、「個人年金保険」「iDeCo」「つみたてNISA」の3つ。個人年金保険、iDeCoを活用してまだ余力があれば、検討したい……という位置づけでもあるのが、つみたてNISAだ。

「金融庁が指定した投資信託やETFなど、およそ200本の商品のなかから投資先を選び、毎月一定金額を積み立てていきます」(ファイナンシャルプランナーの丸山晴美氏)

 対象者に制限はないが、運用期間は最長20年までと決まっていて、投資上限は年間最大40万円までとなっている。

「最大のメリットは運用益に税金がかからないことです。また積み立てたお金はいつでも引き出せて、運用管理費がかからないことも利点です。ただし、個人年金保険やiDeCoと違って、拠出した掛け金への所得控除はありません」(丸山氏)

 つみたてNISA長期運用が基本となり、“複利効果”によって利益が増えていく。毎月1万円ずつ投資して、年5%の利回りが20年間連続して得られれば、元本240万円が満期時には約405万円となる。約165万円の利益はすべて非課税となる。

「もちろん、投資だから元本割れのリスクはあります。ただ、定額の積み立て投資のいいところは、商品が上がった時に買える量が少なくなり、下がった時には多く買えること。高値で掴むことがなく、値上がりした時に恩恵を受けやすい。教育資金や住宅ローン返済が終わった50代から始めてもいいが、なるべく長くやることが、リスク回避につながると考えてください」(丸山氏)

 リスクをコントロールしながら税制優遇ルールを活用すれば、「株価乱高下&定年消滅」時代の強い味方になる。

※週刊ポスト2021年4月9日号

関連記事

トピックス

ドラフト1位の大谷に次いでドラフト2位で入団した森本龍弥さん(時事通信)
「二次会には絶対来なかった」大谷翔平に次ぐドラフト2位だった森本龍弥さんが明かす野球人生と“大谷の素顔”…「グラウンドに誰もいなくなってから1人で黙々と練習」
NEWSポストセブン
渡邊渚さん(撮影/藤本和典)
「私にとっての2025年の漢字は『出』です」 渡邊渚さんが綴る「新しい年にチャレンジしたこと」
NEWSポストセブン
ラオスを訪問された愛子さま(写真/共同通信社)
《「水光肌メイク」に絶賛の声》愛子さま「内側から発光しているようなツヤ感」の美肌の秘密 美容関係者は「清潔感・品格・フレッシュさの三拍子がそろった理想の皇族メイク」と分析
NEWSポストセブン
2009年8月6日に世田谷区の自宅で亡くなった大原麗子
《私は絶対にやらない》大原麗子さんが孤独な最期を迎えたベッドルーム「女優だから信念を曲げたくない」金銭苦のなかで断り続けた“意外な仕事” 
NEWSポストセブン
国宝級イケメンとして女性ファンが多い八木(本人のInstagramより)
「国宝級イケメン」FANTASTICS・八木勇征(28)が“韓国系カリスマギャル”と破局していた 原因となった“価値感の違い”
NEWSポストセブン
実力もファンサービスも超一流
【密着グラフ】新大関・安青錦、冬巡業ではファンサービスも超一流「今は自分がやるべきことをしっかり集中してやりたい」史上最速横綱の偉業に向けて勝負の1年
週刊ポスト
今回公開された資料には若い女性と見られる人物がクリントン氏の肩に手を回している写真などが含まれていた
「君は年を取りすぎている」「マッサージの仕事名目で…」当時16歳の性的虐待の被害者女性が訴え “エプスタインファイル”公開で見える人身売買事件のリアル
NEWSポストセブン
タレントでプロレスラーの上原わかな
「この体型ってプロレス的にはプラスなのかな?」ウエスト58センチ、太もも59センチの上原わかながムチムチボディを肯定できるようになった理由【2023年リングデビュー】
NEWSポストセブン
12月30日『レコード大賞』が放送される(インスタグラムより)
《度重なる限界説》レコード大賞、「大みそか→30日」への放送日移動から20年間踏み留まっている本質的な理由 
NEWSポストセブン
「戦後80年 戦争と子どもたち」を鑑賞された秋篠宮ご夫妻と佳子さま、悠仁さま(2025年12月26日、時事通信フォト)
《天皇ご一家との違いも》秋篠宮ご一家のモノトーンコーデ ストライプ柄ネクタイ&シルバー系アクセ、佳子さまは黒バッグで引き締め
NEWSポストセブン
ハリウッド進出を果たした水野美紀(時事通信フォト)
《バッキバキに仕上がった肉体》女優・水野美紀(51)が血生臭く殴り合う「母親ファイター」熱演し悲願のハリウッドデビュー、娘を同伴し現場で見せた“母の顔” 
NEWSポストセブン
六代目山口組の司忍組長(時事通信フォト)
《六代目山口組の抗争相手が沈黙を破る》神戸山口組、絆會、池田組が2026年も「強硬姿勢」 警察も警戒再強化へ
NEWSポストセブン