冷凍や輸送技術の発達により広がっていた「お取り寄せ」グルメの数々。新型コロナウイルスの感染拡大による巣ごもり需要の拡大によって、それまで通販をしていなかった有名店が加わったことで、お取り寄せにトライする人も増えている。そこで、お取り寄せの中でも人気が高い「餃子」について、全国各地の10品をピックアップ。餃子専門サイト編集長・塚田亮一氏、焼き餃子協会代表理事・小野寺力氏、無類の餃子好きとして知られるシンガーソングライターの玉城ちはる氏、食に造詣が深いTVプロデューサーのテリー伊藤氏が試食した。
塚田:今回の品評会ではお取り寄せができる全国各地の人気餃子10品を試食しました。いずれも冷凍で届き、ご当地の店の味を楽しむことができます。どの餃子が最もお好きでしたか?
小野寺:美味しさで印象が強かったのが長野の「テンホウ」です。餡はあっさりしていますが、付属の豆板醤をタレに入れて味わった時の風味の膨らみ方が秀逸でした。三重の人気店「新味覚」も強烈な印象でしたね。比較的シンプルな餃子ですが、別売りの刻みにんにくを絡めて食べた時、さらに本場流に牛乳で流し飲み込んだ時の味の変化が大きく、驚きます。
伊藤:僕は大のにんにく好きなので、餡のにんにくの風味が絶妙で旨かった北海道の「ぎょうざの宝永」、刻みにんにくを付属タレに加えて味わう「新味覚」に高評価をつけました。シナモンの風味が効いた「テンホウ」の餃子もよかったね。
玉城:私が最も美味しく感じて好きだったのは栃木の「和の中」です。皮の厚み、キャベツの歯触りが残る感じが好みで、付属のタレのにんにく醤油の中に私も溺れたいと思いました(笑い)。秋田の「紅白餃子」も気に入りましたね。白はキャベツの甘味、赤はピリっと辛い風味と、味がしっかり分かれていて、どちらも私の好みの味でした。
塚田:私も「和の中」は皮も餡もタレも美味しく、秀でていたと感じます。最も印象に残ったのは兵庫の「大鳳餃子」のマカロン餃子ですね。見た目も種類もインパクトがありました。
伊藤:お取り寄せ餃子には「面白さ」というプラスアルファの要素もあると思うんです。その観点ではマカロン餃子は絶対にウケますよね! 9種類の味が揃っていて、家族でワイワイしながら楽しめる。餃子の概念を凌駕した商品だよね。