痛みにはこんな対処法がある。一石さんが続ける。
「注射部位の痛みや筋肉痛が生じたら、まずは経過を見て、鎮痛剤を服用するか冷湿布を貼って様子を見てください」
ワクチンは2回接種することも知っておきたい。1回目の接種後、3週間の間隔で2回目を受けることになる。
「最初の接種と気をつけるべき点は一緒です。ただ、1回目の接種で免疫が備わっているので、2回目の方が、強い副反応が生じる傾向があります」(上さん)
都内の大学病院に勤務し、すでに2回目のワクチンを接種した30代女性看護師が当日を振り返る。
「1回目は接種した左肩の筋肉痛だけでしたが、2回目の接種後には38℃の熱が出て、眠れないほどの頭痛に襲われました。病院で処方された痛み止めをのんで、自宅で静養していました」
2回目の接種に備えた心がけも必要ということだ。
医療ジャーナリストの鳥集徹さんは、長期的な影響を危惧する。
「厚労省はmRNAが数日から数週間で分解されるので問題ないとしていますが、遺伝子を注入したことが長期的に人間の体にどういう影響を与えるのかはっきりわかっていません。亡くなったかた全員の血液検査などの詳細も公表されていませんので、ワクチンと死因とに関係があるのかどうかもはっきりしません。
まだ開発間もないワクチンです。本当に安全だったかどうかわかるのは数十年後かもしれない。ワクチンを接種した人に健康被害がなかったかどうかは、長期的に追跡しないとわからないのです」
※女性セブン2021年5月6・13日号