4年後の目標は「開幕から試合に出られるプロ選手」

 今でも試合のたびにメールをやりとりするという鍛冶舎も、岐阜からエールを送る。

「近年は大学JAPANの4番打者がプロ入りし、吉田選手、大山悠輔選手(白鴎大→阪神)、今年も牧秀悟選手(中大→DeNA)とみんな活躍しています。私は佐々木を彼らとイメージを重ねて、そんなステップを踏みながら、将来的にはプロ野球を代表する選手になってほしいと願っています」

 これまで毎年編成されてきた大学JAPANだが、このコロナ禍で昨年から国際試合などが相次いで中止になり、今年も活動の見通しが見えてこない。もし結成されれば、佐々木はかつての井口と同じように、1年生にして招集を受ける可能性は高い。それもまた、佐々木自身の運次第なのかもしれない。

真剣な表情で4年後の夢を語る青学大・佐々木泰選手

真剣な表情で4年後の夢を語る青学大・佐々木泰選手

 そして、4年後の目標に掲げる“大卒ドラフト1位”。それは佐々木にとってどんなものなのか?

「“即戦力”でなければいけないと思います。今年の佐藤輝明選手(阪神)は別格だと思いますが、やはりDeNAの牧選手のように、開幕から試合に出られる選手。そのための力を付けなくてはいけない。

 プロ入りということだけなら、むしろ高卒で入ったほうがハードルは低かったかもしれません。でも、それも自分で選んだ道ですから。高卒でプロに入った選手は、みんな僕よりも先を進んでいるんだと意識しています。将来、同じ舞台に立った時に、絶対に追い抜きたいという気持ちは持ち続けています」

プロ1年目で大活躍している阪神・佐藤輝明選手(時事通信フォト)

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