ライフ

コロナ禍でも安心して検診が受けられる病院の「5つの法則」

(写真/GettyImages)

ホームページで病院のコロナ対策を確認できる(写真はイメージ、GettyImages)

 新型コロナウイルス感染のリスクを避けるため、病院での検診や検査を躊躇する人も多いという。しかし、検査を受けずにいたために、重要なリスクを発見できないというケースもあり得る。早期発見が重要となる疾患であれば、なおさら検査は受けておいたほうがいいはずだ。乳がん検診、大腸がん検診、便潜血検査、子宮頸がん検診、血液検査、歯科検診については、特に検査を受けておくべきだと言われている。

 受診すべき検診については、早速病院へ足を運びたい。医療法人社団進興会理事長で、旧国立がんセンターでがんの予防や検診にあたってきた医師の森山紀之さんは、まず病院や健診施設のホームページの確認を推奨する。

「新型コロナウイルスの感染が拡大してから1年。未知のウイルスを相手に最初は現場も混乱しましたが、いまはどの医療機関も基本的な感染対策ができています。そのうえで多くの医療施設では、ホームページに独自のコロナ対策を掲載しています。飲食店のコロナ対策と同じく、積極的に情報を公開している施設は対策がしっかりできていると考えられます」(森山さん)

 常磐病院乳腺外科の医師、尾崎章彦さんがは、「不安に思ったら電話で問い合わせてほしい」とアドバイスする。

「病院内の基本的な感染対策に加え、職員の会食を禁止しているかなども判断のポイント。日本では少ないだろうが、医療従事者が定期的にPCR検査を受けているような施設は特に安心です。逆に感染対策を問い合わせて不親切な対応をするような施設は、やめた方がいい」(尾崎さん)

 検診後のサポート体制も大事だ。尾崎さんが続ける。

「誰に検査をしてもらうかよりも、結果の説明や後のフォローがどれだけ手厚いかをチェックしてほしい。

 今後継続的に検診を受ける可能性を念頭に、アルバイトではなく常勤の医師が診察してくれるような体制がある方が安心です。

 医師の性格や人柄も大事で、異常があったときに患者の希望に沿った病院を紹介してくれるなど親身になって話を聞いてくれるところがいい。

 特に検診は、手術のように医師の腕に大きく左右されるようなケースは少ない。だからこそ人柄が重要なのです」

 日本における新型コロナウイルスによる死者が、累計で約1万人になろうとしている一方で、検診を受けないことで亡くなる人もいる。

「がんで亡くなる人は年間約36万人、生活習慣病で亡くなる人も含めてその数は約70万人。早い段階で治療を受ければ助かる人はたくさんいます」(森山さん)

 コロナにかからなくても、別の理由で命を落としたら意味がない。自分の体を守るために、最適な行動を取りたい。

※女性セブン2021年5月6・13日号

aa

いまは感染対策ができている医療機関も多い

関連キーワード

関連記事

トピックス

不倫が報じられた錦織圭、妻の元モデル・観月あこ(時事通信フォト/Instagramより)
《結婚写真を残しながら》錦織圭の不倫報道、猛反対された元モデル妻「観月あこ」との“苦難の6年交際”
NEWSポストセブン
国民民主党から参院選比例代表に立候補することに関して記者会見する山尾志桜里元衆院議員。自身の疑惑などについても釈明した(時事通信フォト)
《国民民主党の支持率急落》山尾志桜里氏の公認取り消し騒動で露呈した玉木雄一郎代表の「キョロ充」ぷり 公認候補には「汚物まみれの4人衆」との酷評も出る
NEWSポストセブン
永野芽郁のマネージャーが電撃退社していた
《永野芽郁に新展開》二人三脚の“イケメンマネージャー”が不倫疑惑騒動のなかで退所していた…ショックの永野は「海外でリフレッシュ」も“犯人探し”に着手
NEWSポストセブン
“親友”との断絶が報じられた浅田真央(2019年)
《村上佳菜子と“断絶”報道》「親友といえど“損切り”した」と関係者…浅田真央がアイスショー『BEYOND』にかけた“熱い思い”と“過酷な舞台裏”
NEWSポストセブン
「松井監督」が意外なほど早く実現する可能性が浮上
【長嶋茂雄さんとの約束が果たされる日】「巨人・松井秀喜監督」早期実現の可能性 渡邉恒雄氏逝去、背番号55が空席…整いつつある状況
週刊ポスト
発見場所となったのはJR大宮駅から2.5キロほど離れた場所に位置するマンション
「短髪の歌舞伎役者みたいな爽やかなイケメンで、優しくて…」知人が証言した頭蓋骨殺人・齋藤純容疑者の“意外な素顔”と一家を襲った“悲劇”《さいたま市》
NEWSポストセブン
6月15日のオリックス対巨人戦で始球式に登板した福森さん(撮影/加藤慶)
「病状は9回2アウトで後がないけど、最後に勝てばいい…」希少がんと戦う甲子園スターを絶望の底から救った「大阪桐蔭からの学び」《オリックス・森がお立ち台で涙》
NEWSポストセブン
2人の間にはあるトラブルが起きていた
《浅田真央と村上佳菜子が断絶状態か》「ここまで色んな事があった」「人の悪口なんて絶対言わない」恒例の“誕生日ツーショット”が消えた日…インスタに残された意味深投稿
NEWSポストセブン
フランスが誇る国民的俳優だったジェラール・ドパルデュー被告(EPA=時事)
「おい、俺の大きな日傘に触ってみろ」仏・国民的俳優ジェラール・ドパルデュー被告の“卑猥な言葉、痴漢、強姦…”を女性20人以上が告発《裁判で禁錮1年6か月の判決》
NEWSポストセブン
ホームランを放った後に、“デコルテポーズ”をキメる大谷(写真/AFLO)
《ベンチでおもむろにパシャパシャ》大谷翔平が試合中に使う美容液は1本1万7000円 パフォーマンス向上のために始めた肌ケア…今ではきめ細かい美肌が代名詞に
女性セブン
ブラジルへの公式訪問を終えた佳子さま(時事通信フォト)
《ブラジルでは“暗黙の了解”が通じず…》佳子さまの“ブルーの個性派バッグ3690レアル”をご使用、現地ブランドがSNSで嬉々として連続発信
NEWSポストセブン
告発文に掲載されていたBさんの写真。はだけた胸元には社員証がはっきりと写っていた
「深夜に観光名所で露出…」地方メディアを揺るがす「幹部のわいせつ告発文」騒動、当事者はすでに退職 直撃に明かした“事情”
NEWSポストセブン