自転車通勤をめぐってはもう一つ、興味深い調査結果がある。au損害保険株式会社が昨年7月に発表したもので、東京都在住で週1回以上自転車通勤をしていて、かつ勤務先から自転車通勤を認められている会社員の男女500人を対象にした調査だ。

 結果を見ると、「コロナ禍以降に開始した人」が全体の23.0(115人)だった。その理由(複数回答)でもっとも多かったのは、「公共交通機関での通勤を避けるため」でなんと95.7%。その他では「運動不足解消のため」44.3%、「ストレス解消のため」27.8%が目立った。

 注目は、自転車通勤によって、公共交通機関での通勤よりもコロナ感染リスクが下がっていると感じると答えた人が、「感じる」60.8%、「やや感じる」27.2%で、合計88%にも達している点だ。やはり満員電車や混雑したバスでの通勤から解放されたことの安心感が大きいのだろう。

 この調査では、アフターコロナの日本社会で自転車通勤が広がっていくかどうかについても尋ねている。その回答は「思う」33.4%、「やや思う」45.6%で、あわせて79%となった。もっとも、そのための課題として、回答者は以下のような項目を指摘した。

(1)自転車通勤を認める会社が増えること
(2)自転車用のレーン、道路の増加など交通環境の整備
(3)会社が制度を整えること
(4)自転車運転時の交通ルールの周知

 アフターコロナでの自転車通勤の広がりには、まだまだ多くの課題があることも浮き彫りになった。

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