1964年(昭和39年)1月場所の相撲番付表。大鵬と柏戸の横綱対決で相撲の黄金期を築いた

1964年(昭和39年)1月場所の相撲番付表。大鵬と柏戸の横綱対決で相撲の黄金期を築いた

野球と相撲が圧倒的人気だった時代

 1964年のスポーツで注目なのは、何といっても東京五輪。「東洋の魔女」と呼ばれたバレーボール女子、男子体操団体、重量挙げの三宅義信選手、ボクシングの桜井孝雄選手などが大活躍。日本勢は金16個、銀5個、銅8個の計29個のメダルを獲得。アメリカ、ソビエトに次ぐ3位となり、大いに盛り上がった。

「東京五輪以外では、プロ野球と相撲人気がピーク。特にプロ野球は、王貞治と長嶋茂雄の“ON時代”。当時は阪神と大洋が強くて、この年の巨人は3位に甘んじていた。でも、王選手が年間55本のホームラン記録を達成し、長嶋選手も三冠王をとるかどうかに注目が集まりました。相撲は、いわゆる“柏鵬時代”で大鵬・柏戸の横綱対決 が大人気。特に大鵬が本当に強かった」(泉さん)

 ON以外の野球では、アジア人初のメジャーリーガーが誕生。南海ホークス(現・福岡ソフトバンクホークス)から野球留学で派遣されたマッシー・ムラカミこと、村上雅則投手がサンフランシスコ・ジャイアンツに入団。在籍は2年間だったが日本人メジャーリーガーの先駆けとなった。

取材・文/北武司

※女性セブン2021年6月10日号

関連キーワード

関連記事

トピックス

結婚生活に終わりを告げた羽生結弦(SNSより)
【全文公開】羽生結弦の元妻・末延麻裕子さんが地元ローカル番組に生出演 “結婚していた3か間”については口を閉ざすも、再出演は快諾
女性セブン
「二時間だけのバカンス」のMV監督は椎名のパートナー
「ヒカルちゃん、ずりぃよ」宇多田ヒカルと椎名林檎がテレビ初共演 同期デビューでプライベートでも深いつきあいの歌姫2人の交友録
女性セブン
NHK中川安奈アナウンサー(本人のインスタグラムより)
《広島局に突如登場》“けしからんインスタ”の中川安奈アナ、写真投稿に異変 社員からは「どうしたの?」の声
NEWSポストセブン
《重い病気を持った子を授かった夫婦の軌跡》医師は「助からないので、治療はしない」と絶望的な言葉、それでも夫婦は諦めなかった
《重い病気を持った子を授かった夫婦の軌跡》医師は「助からないので、治療はしない」と絶望的な言葉、それでも夫婦は諦めなかった
女性セブン
コーチェラの出演を終え、「すごく刺激なりました。最高でした!」とコメントした平野
コーチェラ出演のNumber_i、現地音楽関係者は驚きの称賛で「世界進出は思ったより早く進む」の声 ロスの空港では大勢のファンに神対応も
女性セブン
元通訳の水谷氏には追起訴の可能性も出てきた
【明らかになった水原一平容疑者の手口】大谷翔平の口座を第三者の目が及ばないように工作か 仲介した仕事でのピンハネ疑惑も
女性セブン
歌う中森明菜
《独占告白》中森明菜と“36年絶縁”の実兄が語る「家族断絶」とエール、「いまこそ伝えたいことが山ほどある」
女性セブン
大谷翔平と妻の真美子さん(時事通信フォト、ドジャースのインスタグラムより)
《真美子さんの献身》大谷翔平が進めていた「水原離れ」 描いていた“新生活”と変化したファッションセンス
NEWSポストセブン
羽生結弦の元妻・末延麻裕子がテレビ出演
《離婚後初めて》羽生結弦の元妻・末延麻裕子さんがTV生出演 饒舌なトークを披露も唯一口を閉ざした話題
女性セブン
ドジャース・大谷翔平選手、元通訳の水原一平容疑者
《真美子さんを守る》水原一平氏の“最後の悪あがき”を拒否した大谷翔平 直前に見せていた「ホテルでの覚悟溢れる行動」
NEWSポストセブン
5月31日付でJTマーヴェラスから退部となった吉原知子監督(時事通信フォト)
《女子バレー元日本代表主将が電撃退部の真相》「Vリーグ優勝5回」の功労者が「監督クビ」の背景と今後の去就
NEWSポストセブン
文房具店「Paper Plant」内で取材を受けてくれたフリーディアさん
《タレント・元こずえ鈴が華麗なる転身》LA在住「ドジャー・スタジアム」近隣でショップ経営「大谷選手の入団後はお客さんがたくさん来るようになりました」
NEWSポストセブン