芸能

さんま、拓郎もホレた子役・稲垣来泉 その才能と10歳とは思えぬ実績

スーパー子役・稲垣来泉ちゃん

スーパー子役・稲垣来泉ちゃん(所属事務所の公式HPより)

 今、業界で、あるスーパー子役が注目を集めている。明石家さんまが、企画・プロデュースするアニメ映画『漁港の肉子ちゃん』の主題歌の歌唱に抜擢された、稲垣来泉(いながき・くるみ)ちゃんだ。まだ10歳の子役でありながら、驚くべき実績を持つという彼女の魅力について、コラムニストでテレビ解説者の木村隆志さんが解説する。

 * * *
 11日、明石家さんまさんが企画・プロデュースするアニメ映画『漁港の肉子ちゃん』が公開されました。同映画の原作は西加奈子さんのベストセラー小説であり、又吉直樹さんが『アメトーーク!』(テレビ朝日系)や『news zero』(日本テレビ系)で紹介したことでも知られています。

 世間では、さんまさんによるプロデュースのほか、大竹しのぶさん、マツコ・デラックスさん、Cocomiさんらの声優出演が話題を集めていますが、業界内をザワつかせているのは、主題歌を担当する稲垣来泉ちゃん(いながきくるみ)。さんまさんが「ネットで10歳くらいの子役を探したら出てきて、声を聞いて決めた」という、まさに大抜てきでした。

 来泉ちゃんは現在10歳の子役ながら、吉田拓郎さんが1970年にリリースしたデビュー曲「イメージの詩」をカバー。さんまさんの「ボブ・ディランのイメージ」「語る感じで」という難しいリクエストに「はい!わかりました」と元気よく返事してニュアンスをくみ取って歌い、「我々の思う通り以上に全部やってくれた」と絶賛されました。さらに拓郎さんも、涙を流しながら来泉ちゃんの歌声に聴き入ったことを明かしています。

 もちろん今回の映画主題歌も素晴らしいのですが、業界内がザワついているのは、「あらためて来泉ちゃんの才能に気づかされた」から。実はこれまで一部で「芦田愛菜ちゃん以来の大物子役」という声も挙がるほど、さまざまな作品に出演していたのです。

主演俳優の幼少期と娘役を総なめ状態

 来泉ちゃんは3歳でCMに出演して以来、すでに40本以上のドラマ・映画に出演。しかも、単に出演数が多いだけではなく、その内容が凄いのです。

『アンナチュラル』(TBS系)では石原さとみさん演じる雨宮美琴の幼少期、『ウチの娘は、彼氏が出来ない!!』(日本テレビ系)では菅野美穂さん演じる水無瀬碧の幼少期、『桜の塔』(テレビ朝日系)では広末涼子さん演じる水樹爽の幼少期、『リコカツ』(TBS系)では北川景子さん演じる水口咲の幼少期、映画『記憶屋 あなたを忘れない』では芳根京子さん演じる河合真希の幼少期、配信ドラマ『アリバイ崩し承ります特別編 時計屋探偵とお祖父さんのアリバイ』(ABEMA)では浜辺美波さん演じる美谷時乃の幼少期を演じました。

 また、『砂の塔~知りすぎた隣人』(TBS系)では菅野美穂さんの娘役、『刑事7人』(テレビ朝日系)では東山紀之さんの娘役、『この世界の片隅に』(TBS系)では尾野真千子さんの娘役、『TWO WEEKS』(カンテレ・フジテレビ系)では三浦春馬さんと比嘉愛未さんの娘役、映画『人魚の眠る家』で篠原涼子さんと西島秀俊さんの娘役、映画『糸』では菅田将暉さんと榮倉奈々さんの娘役、秋公開の映画『そして、バトンは渡された』でも石原さとみさんの娘役を演じる予定です。

 来泉ちゃんは名だたる主演俳優たちの幼少期や娘役をこなすほか、すでに朝ドラの『とと姉ちゃん』と『スカーレット』にも出演済。子役としては最高峰のポジションで活躍しているのです。これまでは子役として作品の中に溶け込んでいたため、あまりフィーチャーされる機会がありませんでしたが、今回の主題歌起用で一気に知名度が上がる可能性もあるでしょう。

関連記事

トピックス

全米の注目を集めたドジャース・山本由伸と、愛犬のカルロス(左/時事通信フォト、右/Instagramより)
《ハイブラ好きとのギャップ》山本由伸の母・由美さん思いな素顔…愛犬・カルロスを「シェルターで一緒に購入」 大阪時代は2人で庶民派焼肉へ…「イライラしている姿を見たことがない “純粋”な人柄とは
NEWSポストセブン
各地でクマの被害が相次いでいる
JR東日本はクマとの衝突で71件の輸送障害 保線作業員はクマ撃退スプレーを携行、出没状況を踏まえて忌避剤を散布 貨物列車と衝突すれば首都圏の生活に大きな影響出るか
NEWSポストセブン
真美子さんの帰国予定は(時事通信フォト)
《年末か来春か…大谷翔平の帰国タイミング予測》真美子さんを日本で待つ「大切な存在」、WBCで久々の帰省の可能性も 
NEWSポストセブン
(写真/イメージマート)
《全国で被害多発》クマ騒動とコロナ騒動の共通点 “新しい恐怖”にどう立ち向かえばいいのか【石原壮一郎氏が解説】
NEWSポストセブン
シェントーン寺院を訪問された天皇皇后両陛下の長女・愛子さま(2025年11月21日、撮影/横田紋子)
《ラオスご訪問で“お似合い”と絶賛の声》「すてきで何回もみちゃう」愛子さま、メンズライクなパンツスーツから一転 “定番色”ピンクの民族衣装をお召しに
NEWSポストセブン
ことし“冬眠しないクマ”は増えるのか? 熊研究の権威・坪田敏男教授が語る“リアルなクマ分析”「エサが足りずイライラ状態になっている」
ことし“冬眠しないクマ”は増えるのか? 熊研究の権威・坪田敏男教授が語る“リアルなクマ分析”「エサが足りずイライラ状態になっている」
NEWSポストセブン
“ポケットイン”で話題になった劉勁松アジア局長(時事通信フォト)
“両手ポケットイン”中国外交官が「ニコニコ笑顔」で「握手のため自ら手を差し伸べた」“意外な相手”とは【日中局長会議の動画がアジアで波紋】
NEWSポストセブン
11月10日、金屏風の前で婚約会見を行った歌舞伎俳優の中村橋之助と元乃木坂46で女優の能條愛未
《中村橋之助&能條愛未が歌舞伎界で12年9か月ぶりの金屏風会見》三田寛子、藤原紀香、前田愛…一家を支える完璧で最強な“梨園の妻”たち
女性セブン
土曜プレミアムで放送される映画『テルマエ・ロマエ』
《一連の騒動の影響は?》フジテレビ特番枠『土曜プレミアム』に異変 かつての映画枠『ゴールデン洋画劇場』に回帰か、それとも苦渋の選択か 
NEWSポストセブン
インドネシア人のレインハルト・シナガ受刑者(グレーター・マンチェスター警察HPより)
「2年間で136人の被害者」「犯行中の映像が3TB押収」イギリス史上最悪の“レイプ犯”、 地獄の刑務所生活で暴力に遭い「本国送還」求める【殺人以外で異例の“終身刑”】
NEWSポストセブン
“マエケン”こと前田健太投手(Instagramより)
“関東球団は諦めた”去就が注目される前田健太投手が“心変わり”か…元女子アナ妻との「家族愛」と「活躍の機会」の狭間で
NEWSポストセブン
ラオスを公式訪問されている天皇皇后両陛下の長女・愛子さまラオス訪問(2025年11月18日、撮影/横田紋子)
《何もかもが美しく素晴らしい》愛子さま、ラオスでの晩餐会で魅せた着物姿に上がる絶賛の声 「菊」「橘」など縁起の良い柄で示された“親善”のお気持ち
NEWSポストセブン