芸能

先代・圓楽の「ダンプ無免許運転」秘話を六代目・円楽が暴露

襲名をことのほか喜んでいた先代・圓楽(時事)

襲名をことのほか喜んでいた先代・圓楽(時事)

『週刊ポスト』(6月28日発売号)では、人気企画「昭和のカリスマ」シリーズで、愛弟子たちが受けた師匠の「訓示」を特集している。そこで先代・三遊亭圓楽の薫陶を語った六代目・三遊亭円楽は、師匠から「メディアの取材には原稿になるように話しなさい」と教えられたと明かした。その通り、インタビューでは原稿になるエピソードが目白押しだったが、本誌では誌面の都合で一部しか紹介できなかった。NEWSポストセブン読者に、記事にできなかった秘蔵エピソードをお届けする。

 * * *
 私が円楽を襲名すると決まった時に、師匠はようやく「おめぇも、ちったあ“らしく”なったな」と言ってくれたんだけど、その前まではひどいんだから(笑)。師匠が司会で戻った頃の『笑点』で、大喜利でたいしてウケないと、「楽太郎はダメ、また来週!」とか言うんだよ。公開処刑! こんなの続けられないから辞めようと思ったもん。

 そうしたらプロデューサーが、「師匠、板に乗ったら(舞台に上がったら)互角なんだから、ああいう言い方はやめてください。楽太郎という呼び方もキツすぎるから、楽さんと呼んでみてください」と言ってくれたんです。師匠は「そんなの言えるか」と最初は拒否したんだけど、プロデューサーが説得してくれて「楽さん」と呼ぶようになったの。まあ、なんとか番組を盛り上げようとしたんだろうけどね(笑)。

 それからしばらくして、私の名前も世間に通るようになってきた頃に、笑点の控室で「お前は明智光秀だね。いつか私を裏切るよ」なんて言うんだよ。私も少しは物を言えるようになっていたから、「待ってくださいよ。私が明智光秀なら師匠は信長ですか?」と返すと、「そうだな」と言う。だから、「それを言うなら私は秀吉です。それこそ草履を温めるところから始めてるんですから」と抗議したら、師匠はしばらく黙ってから、「ウチからは家康は出ねえのか……」と言うの。つまり、弟子のなかから天下取る者は出ないということなんだけど、思わず心の中で「座布団1枚!」と叫んだよ(笑)。

関連記事

トピックス

ドジャース入団時、真美子さんのために“結んだ特別な契約”
《スイートルームで愛娘と…》なぜ真美子さんは夫人会メンバーと一緒に観戦しないの? 大谷翔平がドジャース入団時に結んでいた“特別な契約”
NEWSポストセブン
山上徹也被告の公判に妹が出廷
「お兄ちゃんが守ってやる」山上徹也被告が“信頼する妹”に送っていたメールの内容…兄妹間で共有していた“家庭への怒り”【妹は今日出廷】
NEWSポストセブン
靖国神社の春と秋の例大祭、8月15日の終戦の日にはほぼ欠かさず参拝してきた高市早苗・首相(時事通信フォト)
高市早苗・首相「靖国神社電撃参拝プラン」が浮上、“Xデー”は安倍元首相が12年前の在任中に参拝した12月26日か 外交的にも政治日程上も制約が少なくなるタイミング
週刊ポスト
相撲協会の公式カレンダー
《大相撲「番付崩壊時代のカレンダー」はつらいよ》2025年は1月に引退の照ノ富士が4月まで連続登場の“困った事態”に 来年は大の里・豊昇龍の2横綱体制で安泰か 表紙や売り場の置き位置にも変化が
NEWSポストセブン
三重県を訪問された天皇皇后両陛下(2025年11月8日、撮影/JMPA)
《季節感あふれるアレンジ術》雅子さまの“秋の装い”、トレンドと歴史が組み合わさったブラウンコーデがすごい理由「スカーフ1枚で見違えるスタイル」【専門家が解説】
NEWSポストセブン
俳優の仲代達矢さん
【追悼】仲代達矢さんが明かしていた“最大のライバル”の存在 「人の10倍努力」して演劇に人生を捧げた名優の肉声
週刊ポスト
10月16日午前、40代の女性歌手が何者かに襲われた。”黒づくめ”の格好をした犯人は現在も逃走を続けている
《ポスターに謎の“バツ印”》「『キャー』と悲鳴が…」「現場にドバッと血のあと」ライブハウス開店待ちの女性シンガーを “黒づくめの男”が襲撃 状況証拠が示唆する犯行の計画性
NEWSポストセブン
全国でクマによる被害が相次いでいる(右の写真はサンプルです)
「熊に喰い尽くされ、骨がむき出しに」「大声をあげても襲ってくる」ベテラン猟師をも襲うクマの“驚くべき高知能”《昭和・平成“人食い熊”事件から学ぶクマ対策》
NEWSポストセブン
オールスターゲーム前のレッドカーペットに大谷翔平とともに登場。夫・翔平の横で際立つ特注ドレス(2025年7月15日)。写真=AP/アフロ
大谷真美子さん、米国生活2年目で洗練されたファッションセンス 眉毛サロン通いも? 高級ブランドの特注ドレスからファストファッションのジャケットまで着こなし【スタイリストが分析】
週刊ポスト
超音波スカルプケアデバイスの「ソノリプロ」。強気の「90日間返金保証」の秘密とは──
超音波スカルプケアデバイス「ソノリプロ」開発者が明かす強気の「90日間全額返金保証」をつけられる理由とは《頭皮の気になる部分をケア》
NEWSポストセブン
三田寛子(時事通信フォト)
「あの嫁は何なんだ」「坊っちゃんが可哀想」三田寛子が過ごした苦労続きの新婚時代…新妻・能條愛未を“全力サポート”する理由
NEWSポストセブン
初代優勝者がつくったカクテル『鳳鳴(ほうめい)』。SUNTORY WORLD WHISKY「碧Ao」(右)をベースに日本の春を象徴する桜を使用したリキュール「KANADE〈奏〉桜」などが使われている
《“バーテンダーNo.1”が決まる》『サントリー ザ・バーテンダーアワード2025』に込められた未来へ続く「洋酒文化伝承」にかける思い
NEWSポストセブン