芸能

花田優一に弟子入りした週刊誌記者「500%嫌いになる」の苦言に緊張

記者に逆質問してきた優一氏

段々と距離感が近づいてきた師匠の優一氏

 花田光司氏(元横綱・貴乃花親方)の長男で靴職人の花田優一氏に週刊誌記者・西谷格氏が弟子入りし、靴作りの修行中の出来事をレポートする異色の“交換日記”連載企画。第3回となる今回は、教えを請う立場の西谷氏が優一氏から週刊誌の仕事について「返答しづらい」逆質問を受けて……(別稿で優一氏本人のレポートあり)。

 * * *

 修行に行く数日前、優一氏から電話をもらい、浅草で革製品を加工する道具や牛革を買い出しに行く必要があると言われた。

「自分で用意した道具や材料を使ったほうが、愛着のあるものが作れると思うんです」

 指定された浅草の皮革用品専門店に行くと、教室2つ分ほどの店内には、今まで見たことのない様々な材料や器具が並んでいた。言われるがまま、ペンや物差し、金槌やペンチなどをカゴに入れた。優一氏は靴職人として開業した5年ほど前から、この店と付き合いがあるという。お店のスタッフの方たちとも顔なじみで良好な関係を築いているようだ。

 すぐ近くの別の店では、優一氏はスタッフたちと一層親しい関係のように見えた。30歳前後の店主は優一氏の姿を見て顔をほころばせている。優一氏にとっては、恩人のような店らしい。

「靴職人として独立した直後は、どこに行っても若いからって革を売ってもらえなくて大変でした。でもこのお店は違って、僕の熱意を買ってくれたんです。お店の名前も、出してもらって大丈夫ですよ」

 店名は「フジトウ商事」という。店内に置かれた様々な色の皮革はどれも巨大で、畳1枚ほどの大きさ。何をどう選んだら良いのか見当もつかないので、言われるがまま牛革1枚と豚革1枚を購入した。色だけは自分で黒色を選んだ。牛革は牛一頭の半分のサイズ(右半身と左半身)ごとに売られていて、今回購入した牛革は1枚2万円、豚革は1万円ほどだった。この牛革1枚で、10足ほどの靴が作れるという。

 皮をテーブルに広げると、牛の頭や足、尻などの部位がはっきりと分かる。普段はほとんど意識しないが、牛革というのは生き物の皮なのだと実感させられ、牛さんありがとうという気持ちになる。食べ物を粗末にしてはいけないのと同じように、革も大事に扱わなくてはと感じた。

 店の奥から、先代と思しき年配の男性が現れ、優一氏に声をかけた。

「優ちゃん、調子はどうかい?」

関連キーワード

関連記事

トピックス

炊き出しボランティアのほとんどは、真面目な運営なのだが……(写真提供/イメージマート)
「昔はやんちゃだった」グループによる炊き出しボランティアに紛れ込む”不届きな輩たち” 一部で強引な資金調達を行う者や貧困ビジネスに誘うリクルーターも
NEWSポストセブン
ゆっくりとベビーカーを押す小室さん(2025年5月)
小室眞子さん“暴露や私生活の切り売りをビジネスにしない”質素な生活に米メディアが注目 親の威光に頼らず自分の道を進む姿が称賛される
女性セブン
組織改革を進める六代目山口組で最高幹部が急逝した(司忍組長。時事通信フォト)
【六代目山口組最高幹部が急逝】司忍組長がサングラスを外し厳しい表情で…暴排条例下で開かれた「厳戒態勢葬儀の全容」
NEWSポストセブン
藤浪晋太郎(左)に目をつけたのはDeNAの南場智子球団オーナー(時事通信フォト)
《藤浪晋太郎の“復活計画”が進行中》獲得決めたDeNAの南場智子球団オーナーの“勝算” DeNAのトレーニング施設『DOCK』で「科学的に再生させる方針」
週刊ポスト
手を繋いでレッドカーペットを歩いた大谷と真美子さん(時事通信)
《「ダサい」と言われた過去も》大谷翔平がレッドカーペットでイジられた“ファッションセンスの向上”「真美子さんが君をアップグレードしてくれたんだね」
NEWSポストセブン
「漫才&コント 二刀流No.1決定戦」と題したお笑い賞レース『ダブルインパクト』(番組公式HPより)
夏のお笑い賞レースがついに開催!漫才・コントの二刀流『ダブルインパクト』への期待と不安、“漫才とコントの境界線問題”は?
NEWSポストセブン
パリの歴史ある森で衝撃的な光景に遭遇した__
《パリ「ブローニュの森」の非合法売買春の実態》「この森には危険がたくさんある」南米出身のエレナ(仮名)が明かす安すぎる値段「オーラルは20ユーロ(約3400円)」
NEWSポストセブン
韓国・李在明大統領の黒い交際疑惑(時事通信フォト)
「市長の執務室で机に土足の足を乗せてふんぞり返る男性と…」韓国・李在明大統領“マフィアと交際”疑惑のツーショットが拡散 蜜月を示す複数の情報も
週刊ポスト
中核派の“ジャンヌ・ダルク”とも言われるニノミヤさん(仮称)の壮絶な半生を取材した
高校時代にレイプ被害で自主退学に追い込まれ…過去の交際男性から「顔は好きじゃない」中核派“謎の美女”が明かす人生の転換点
NEWSポストセブン
白石隆浩死刑囚
《死刑執行》座間9人殺害の白石死刑囚が語っていた「殺害せずに解放した女性」のこと 判断基準にしていたのは「金を得るための恐怖のフローチャート」
NEWSポストセブン
ゆっくりとベビーカーを押す小室さん(2025年5月)
《小室圭さんの赤ちゃん片手抱っこが話題》眞子さんとの第1子は“生後3か月未満”か 生育環境で身についたイクメンの極意「できるほうがやればいい」
NEWSポストセブン
中核派の“ジャンヌ・ダルク”とも言われるニノミヤさん(仮称)の壮絶な半生を取材した
【独占インタビュー】お嬢様学校出身、同性愛、整形400万円…過激デモに出没する中核派“謎の美女”ニノミヤさん(21)が明かす半生「若い女性を虐げる社会を変えるには政治しかない」
NEWSポストセブン