芸能

ラーメン界の女王、「元アイドル」の肩書で中傷の過去を乗り越えて

すでに3店舗を経営している(提供写真)

ラーメン店経営で、元バイトAKBの梅澤愛優香さん(提供写真)

 ラーメンは1杯1000円を超えると高い——。客側のその価値観は根強く、ラーメン業界において客単価アップは長年の難題だった。近年、高級路線で勝負する店がちらほら出てきたものの、成功するのは一握りだ。

 そんな中、いま注目を集めているのが、昨年8月に北鎌倉(神奈川県)にてグランドオープンした「沙羅善」だ。同店では、「濃厚豚骨魚介つけ麺」並が1200円。そこに「コーチン軟骨つくね」(250円)などのトッピングや「トリュフ香る卵かけごはん」(600円)などのサイドメニューを加えていくと、会計は1人2000円ほどになる。ラーメンとしては高価だが、料理の説明などの口上や、手作りのぶどうジュースとおぼろ豆腐の付き出しなど、まるで高級料亭のように落ち着いた空間と接客を堪能することができる。店の予約は受付がスタートするなり即完売する盛況ぶりだ(前日完全予約制)。

「沙羅善」の店主を務める梅澤愛優香さん(24)は、かつてAKB48の派生ユニット「バイトAKB」のメンバーとして活動していた異色の経歴の持ち主。アイドルとしての活動終了後、幼い頃からの料理好きが高じてラーメン作りにハマり、店を出すまでに至った。

ラーメン店には見えない趣のある店構え(提供写真)

ラーメン店には見えない趣のある店構え(提供写真)

 同店がTwitter上で話題になった際、「元アイドルによる接客を売りにした店なのではないか」と捉える人々もいた。しかし、梅澤さんは「お客様との写真撮影や握手はお断りしています」と断言する。

「お客様がお帰りの際、レジで軽く会話はしますが、いわゆる“接触”(アイドルとの握手やチェキ撮影、サインなどの交流のこと)のようなことは一切していません。もしもメイド喫茶のラーメン版のように受け止められているとしたら、それは誤解です」(梅澤さん、以下同)

 梅澤さんは2017年に地元である神奈川県大和市にて「麺匠八雲」をオープンし、現在3店舗を経営している。ラーメン業界の新星として期待を寄せられる存在だが、元アイドルというプロフィールから色眼鏡で見られることも多い。「せっかく人の興味を引ける経歴があるのだから、使わないのはもったいない」とスタッフに勧められて公表した「元アイドル」の肩書は、たしかに高い宣伝効果があった一方で、トラブルも招き寄せた。

関連記事

トピックス

球種構成に明らかな変化が(時事通信フォト)
大谷翔平の前半戦の投球「直球が6割超」で見えた“最強の進化”、しかしメジャーでは“フォーシームが決め球”の選手はおらず、組み立てを試行錯誤している段階か
週刊ポスト
参議院選挙に向けてある動きが起こっている(時事通信フォト)
《“参政党ブーム”で割れる歌舞伎町》「俺は彼らに賭けますよ」(ホスト)vs.「トー横の希望と参政党は真逆の存在」(トー横キッズ)取材で見えた若者のリアルな政治意識とは
NEWSポストセブン
ベビーシッターに加えてチャイルドマインダーの資格も取得(横澤夏子公式インスタグラムより)
芸人・横澤夏子の「婚活」で学んだ“ママの人間関係構築術”「スーパー&パークを話のタネに」「LINE IDは減るもんじゃない」
NEWSポストセブン
LINEヤフー現役社員の木村絵里子さん
LINEヤフー現役社員がグラビア挑戦で美しいカラダを披露「上司や同僚も応援してくれています」
NEWSポストセブン
モンゴル滞在を終えて帰国された雅子さま(撮影/JMPA)
雅子さま、戦後80年の“かつてないほどの公務の連続”で体調は極限に近い状態か 夏の3度の静養に愛子さまが同行、スケジュールは美智子さまへの配慮も 
女性セブン
場所前には苦悩も明かしていた新横綱・大の里
新横綱・大の里、場所前に明かしていた苦悩と覚悟 苦手の名古屋場所は「唯一無二の横綱」への起点場所となるか
週刊ポスト
医療的ケア児の娘を殺害した母親の公判が行われた(左はイメージ/Getty、右は福岡地裁)
24時間介護が必要な「医療的ケア児の娘」を殺害…無理心中を計った母親の“心の線”を切った「夫の何気ない言葉」【判決・執行猶予付き懲役3年】
NEWSポストセブン
近況について語った渡邊渚さん(撮影/西條彰仁)
渡邊渚さんが綴る自身の「健康状態」の変化 PTSD発症から2年が経ち「生きることを選択できるようになってきた」
NEWSポストセブン
昨年12月23日、福島県喜多方市の山間部にある民家にクマが出現した(写真はイメージです)
《またもクレーム殺到》「クマを殺すな」「クマがいる土地に人間が住んでるんだ!」ヒグマ駆除後に北海道の役場に電話相次ぐ…猟友会は「ヒグマの肉食化が進んでいる」と警鐘
NEWSポストセブン
レッドカーペットを彩った真美子さんのピアス(時事通信)
《価格は6万9300円》真美子さんがレッドカーペットで披露した“個性的なピアス”はLAデザイナーのハンドメイド品! セレクトショップ店員が驚きの声「どこで見つけてくれたのか…」【大谷翔平と手繋ぎ登壇】
NEWSポストセブン
竹内朋香さん(左)と山下市郎容疑者(左写真は飲食店紹介サイトより。現在は削除済み)
《浜松ガールズバー殺人》被害者・竹内朋香さん(27)の夫の慟哭「妻はとばっちりを受けただけ」「常連の客に自分の家族が殺されるなんて思うかよ」
週刊ポスト
真美子さん着用のピアスを製作したジュエリー工房の経営者が語った「驚きと喜び」
《真美子さん着用で話題》“個性的なピアス”を手がけたLAデザイナーの共同経営者が語った“驚きと興奮”「子どもの頃からドジャースファンで…」【大谷翔平と手繋ぎでレッドカーペット】
NEWSポストセブン