1966年生まれの西さんはこう語る。
「山梨まで紀子さまの噂は届いていました。紀子さまのお父さまが念入りに嫁入り教育をされていたという報道を見て、『準備万端だったんだな』と思った記憶があります。同世代の女性が『結婚したら負けだ』と意識するなか、就職せずにご結婚された紀子さまは、同い年としては特殊だったかもしれません」
1966年生まれで、2003年にベストセラーとなった『負け犬の遠吠え』(講談社)の著者である酒井順子さんは、紀子さまのご結婚を知ったときの驚きをこう記している。
《私には、大学院に進学したとはいえ、就職せずに結婚した紀子さまが特異に見えました。語学も堪能な帰国子女だというのに皇室に入るとはもったいない、とも》(『月刊文藝春秋』2021年7月号)
家族問題評論家の宮本まき子さんが解説する。
「平等主義の裏に厳然と残る階層社会で“セレブ妻”に憧れ、目標とした女性は一定数はいたでしょう。結婚は社会における自分の階級を上げられる最速のチャンス。照準を合わせた男性に求婚させることは、恋愛というよりは、“狩り”だったはずです」
※女性セブン2021年7月22日号