ワクチン2回目接種後に死亡した人のうち、何らかの薬を服用していたことが分かった人の死亡要因や基礎疾患症状、服用薬など

ワクチン2回目接種後に死亡した人のうち、何らかの薬を服用していたことが分かった人の死亡要因や基礎疾患症状、服用薬など

 高血圧の人に処方されやすい薬では、利尿薬のフロセミド、ラシックスも7人が服用していた。国際医療福祉大学病院教授の一石英一郎医師はこう指摘する。

「体内の過剰な水分を尿として排泄するので、むくみ改善にも使われます。加齢で心肺機能や筋力が低下し、血行不良で足がむくむ高齢者が多いためです」

 酸化マグネシウム、マグミットは便秘薬だ。

「便の水分バランスを改善して排便を促す、便秘症向けの薬です。加齢とともに腸の働きが低下し、便を押し出す力が弱くなることで、高齢者は便秘になりやすい。65歳以上から接種が始まったことと関係があるのではないか」(同前)

 5人が飲んでいたランソプラゾールは胃腸薬。

「胃潰瘍や逆流性食道炎の患者さんに処方されるメジャーな薬です」(同前)

 高齢者に限らず、多くの人に身近な薬で記載があったのが、解熱鎮痛剤のカロナール、アセトアミノフェン錠だ。

「発熱時の解熱だけでなく、頭痛や腰痛、筋肉痛など幅広い痛みに使われます。副作用が少なく、高齢者でも安全に使えるとされています」(同前)

 コロナワクチンの副反応による発熱対策としても広く服用されており、成分のアセトアミノフェンが使われる市販薬は、各地で品薄状態になったことが報じられた。

 もともと厚労省は予診票に「血をサラサラにする薬」の服用の有無を記載する欄を設けている。これは表にもあるワーファリンやエリキュースなどの「抗凝固薬」を飲んでいると「接種時に出血が止まりにくい場合があるので注意喚起のため」(厚労省担当者)だという。

 その他、胃腸薬のガスター、2型糖尿病薬エクアの記載も見られた。

「エクアは体内でインスリン分泌を促す物質の作用を強めて血糖値を下げます。ほかの糖尿病治療薬に比べて低血糖のリスクが小さいとされています」(一石医師)

関連記事

トピックス

上原多香子の近影が友人らのSNSで投稿されていた(写真は本人のSNSより)
《茶髪で缶ビールを片手に》42歳となった上原多香子、沖縄移住から3年“活動休止状態”の現在「事務所のHPから個人のプロフィールは消えて…」
NEWSポストセブン
ラオス語を学習される愛子さま(2025年11月10日、写真/宮内庁提供)
《愛子さまご愛用の「レトロ可愛い」文房具が爆売れ》お誕生日で“やわらかピンク”ペンをお持ちに…「売り切れで買えない!」にメーカーが回答「出荷数は通常月の約10倍」
NEWSポストセブン
王子から被害を受けたジュフリー氏、若き日のアンドルー王子(時事通信フォト)
《10代少女らが被害に遭った“悪魔の館”写真公開》トランプ政権を悩ませる「エプスタイン事件」という亡霊と“黒い手帳”
NEWSポストセブン
「性的欲求を抑えられなかった」などと供述している団体職員・林信彦容疑者(53)
《保育園で女児に性的暴行疑い》〈(園児から)電話番号付きのチョコレートをもらった〉林信彦容疑者(53)が過去にしていた”ある発言”
NEWSポストセブン
『見えない死神』を上梓した東えりかさん(撮影:野崎慧嗣)
〈あなたの夫は、余命数週間〉原発不明がんで夫を亡くした書評家・東えりかさんが直面した「原因がわからない病」との闘い
NEWSポストセブン
テレ朝本社(共同通信社)
《テレビ朝日本社から転落》規制線とブルーシートで覆われた現場…テレ朝社員は「屋上には天気予報コーナーのスタッフらがいた時間帯だった」
NEWSポストセブン
62歳の誕生日を迎えられた皇后雅子さま(2025年12月3日、写真/宮内庁提供)
《愛子さまのラオスご訪問に「感謝いたします」》皇后雅子さま、62歳に ”お気に入りカラー”ライトブルーのセットアップで天皇陛下とリンクコーデ
NEWSポストセブン
竹内結子さんと中村獅童
《竹内結子さんとの愛息が20歳に…》再婚の中村獅童が家族揃ってテレビに出演、明かしていた揺れる胸中 “子どもたちにゆくゆくは説明したい”との思い
NEWSポストセブン
日本初の女性総理である高市早苗首相(AFP=時事)
《初出馬では“ミニスカ禁止”》高市早苗首相、「女を武器にしている」「体を売っても選挙に出たいか」批判を受けてもこだわった“自分流の華やかファッション”
NEWSポストセブン
「一般企業のスカウトマン」もトライアウトを受ける選手たちに熱視線
《ソニー生命、プルデンシャル生命も》プロ野球トライアウト会場に駆けつけた「一般企業のスカウトマン」 “戦力外選手”に声をかける理由
週刊ポスト
前橋市議会で退職が認められ、報道陣の取材に応じる小川晶市長(時事通信フォト)
《前橋・ラブホ通い詰め問題》「これは小川晶前市長の遺言」市幹部男性X氏が停職6か月で依願退職へ、市長選へ向け自民に危機感「いまも想像以上に小川さん支持が強い」
NEWSポストセブン
割れた窓ガラス
「『ドン!』といきなり大きく速い揺れ」「3.11より怖かった」青森震度6強でドンキは休業・ツリー散乱・バリバリに割れたガラス…取材班が見た「現地のリアル」【青森県東方沖地震】
NEWSポストセブン