ワクチン2回目接種後に死亡した人のうち、何らかの薬を服用していたことが分かった人の死亡要因や基礎疾患症状、服用薬など_2

ワクチン2回目接種後に死亡した人のうち、何らかの薬を服用していたことが分かった人の死亡要因や基礎疾患症状、服用薬など_2

50代、60代にも死亡例

 死亡した人のなかには、「60代以下」もいる。接種翌日に「急性心不全」で亡くなった65歳男性は膵消化酵素補充剤のリパクレオン、下痢の頻度を減らす薬のロペミン、消化機能改善剤のウルソデオキシコールの3種類を服用していた。

「男性は3年前に膵臓がんの手術を受けており、予診票では『経過は良好』と報告されていますが、術後のQOL維持のためにそれらを服用していたと推測されます」(同前)

 接種後19日で急性心筋梗塞、不整脈で亡くなった56歳男性は高血圧の持病があり、アンジオテンシンII受容体拮抗薬というタイプの降圧剤、ニューロタン錠、高コレステロール血症薬のクレストール錠、胃潰瘍の治療薬のラベプラゾールNa錠を服用していた。一石医師が語る。

「この77人の死亡とワクチンとの因果関係は不明です。しかし、国が参考にできるデータとして公表している以上は、これから接種する人は自分の服用する薬の名前や種類を把握したうえで、国の公表資料と照らし合わせるなどの確認をすることに意味があるでしょう」

 少しでも不安がある場合は医師に相談の上、接種の可否やタイミングを検討する必要がある。

※週刊ポスト2021年8月13日号

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