スポーツ

大迫傑「五輪最終日に魅せるか」元アイドル妻と共に闘うラストラン

8月8日にラストランを迎える大迫(写真は2020年12月。時事通信フォト)

8月8日にラストランを迎える大迫(写真は2020年12月。時事通信フォト)

 日本人選手たちのメダルラッシュに沸いている東京五輪2020。しかし、大会前から大きな期待が寄せられていた、メダル有力候補が敗れる波乱も続出している。

 あるスポーツ紙の五輪担当記者は「開会式で聖火リレー最終ランナーを務めた大坂なおみ(23才)の3回戦敗退は、国内以上に海外で衝撃的な結果として報じられました」と解説する。

 また「金メダル複数獲得も視野に入っていた競泳男子の瀬戸大也(27才)のメダルなしと、男子卓球界の『100年に1人の天才』と称された張本智和(18才)の4回戦敗退は想定外。そして、何よりも男子バドミントンの世界ランク1位・桃田賢斗(26才)の予選リーグ敗退も大波乱でした」と続けた。

 大坂は、5月末の全仏OPでの記者会見拒否宣言とうつ病告白からの、休養明け初戦で、体調を心配する声もあがっていた。瀬戸も、昨年秋の不倫騒動による謹慎で、万全な調整ができなかった。

 張本は、初戦の1日前倒しを大会運営側から知らされず、ラケットのラバーの張り替えもせずに焦って出場するなど、大一番にペースを乱された。

 そして、桃田は、昨年に巻き込まれた交通事故での右眼窩底骨折と今年のコロナ感染と、不運が続いた。

「史上最年少13才の金メダリスト・スケートボード女子ストリートの西矢椛や体操男子個人総合の19才金メダリスト橋本大輝ら、ニューヒロイン、ニューヒーローが続々誕生する一方で、“五輪には魔物が棲む”ということも強く感じる大会になっています」(前出・スポーツ紙五輪担当記者)

 期待に応える難しさを痛感する中、日本人にはひと際人気の高い陸上マラソンで、最後の砦となるのが男子の大迫傑(30才)だ。閉会式が行われる8月8日に大トリで開催される花形種目。しかも、7月29日に大迫は自身のSNSで「ラストレースにします」と五輪での引退を表明した。

 大迫は「東京を自分自身の競技人生の最高のゴールにするためです。次があるっていう言い訳を強制的になくしたくて、この大会をゴールにしました。自分の持てる力の全てが出し切れる気がします」と説明した。

 これまでも、日本陸上連盟相手に「選手選考の不透明さ」や「連盟の私物化」の声を上げるなど歯に衣を着せない“モノいうランナー”だった。五輪中継をするテレビ局のスポーツ担当者が語る。

「決意を公言して、さらに自分を追い込む、大迫らしい行動です。もともと超のつく負けず嫌いで言い訳も大嫌い。プライベートでも学生時代に元SKE48の研究生だった2才上の女性と結婚。今は2人の子供を持ち、海外で家族と生活するのも他のマラソンランナーとは異なり、“語れる”部分が多い」

 日本屈指のランナーであることには違いないが、瀬戸や桃田と違い、大迫は世界的に見てメダルの有力候補というわけではない。

「瀬戸や桃田は五輪前に金メダル獲得宣言とも取れる発言をしていますが、大迫は彼らとは違いますね。ライバルのケニア勢は実力が飛び抜けていて、前評判では大迫の分は悪い。自分の立場をわかっているゆえに大口は叩かなかったのでしょうが、かなりのハードトレーニングを積んできており、当然メダルを狙った調整をしてきているはずです」(同前)

関連記事

トピックス

「第65回海外日系人大会」に出席された秋篠宮ご夫妻(2025年9月17日、撮影/小倉雄一郎)
《パールで華やかさも》紀子さま、色とデザインで秋を“演出”するワンピースをお召しに 日系人らとご交流
NEWSポストセブン
立場を利用し犯行を行なっていた(本人Xより)
【未成年アイドルにわいせつ行為】〈メンバーがみんなから愛されてて嬉しい〉芸能プロデューサー・鳥丸寛士容疑者の蛮行「“写真撮影”と偽ってホテルに呼び出し」
NEWSポストセブン
2024年末、福岡県北九州市のファストフード店で中学生2人を殺傷したとして平原政徳容疑者が逮捕された(容疑者の高校時代の卒業アルバム/容疑者の自宅)
「軍歌や歌謡曲を大声で歌っていた…」平原政徳容疑者、鑑定留置の結果は“心神耗弱”状態 近隣住民が見ていた素行「スピーカーを通して叫ぶ」【九州・女子中学生刺殺】
NEWSポストセブン
佳子さまを撮影した動画がXで話題になっている(時事通信フォト)
《佳子さまどアップ動画が話題》「『まぶしい』とか『神々しい』という印象」撮影者が振り返る “お声がけの衝撃”「手を伸ばせば届く距離」
NEWSポストセブン
個別指導塾「スクールIE」の元教室長・石田親一容疑者(左/共同通信、右/公式サイトより※現在は削除済み)
《“やる気スイッチ”塾でわいせつ行為》「バカ息子です」母親が明かした、3浪、大学中退、27歳で婚約破棄…わいせつ塾講師(45)が味わった“大きな挫折
NEWSポストセブン
池田被告と事故現場
《飲酒運転で19歳の女性受験生が死亡》懲役12年に遺族は「短すぎる…」容疑者男性(35)は「学校で目立つ存在」「BARでマジック披露」父親が語っていた“息子の素顔”
NEWSポストセブン
個別指導塾「スクールIE」の元教室長・石田親一容疑者(公式サイトより※現在は削除済み)
《15歳女子生徒にわいせつ》「普段から仲いいからやっちゃった」「エスカレートした」“やる気スイッチ”塾講師・石田親一容疑者が母親にしていた“トンデモ言い訳”
NEWSポストセブン
9月6日に悠仁さまの「成年式」が執り行われた(時事通信フォト)
【なぜこの写真が…!?】悠仁さま「成年式」めぐりフジテレビの解禁前写真“フライング放送”事件 スタッフの伝達ミスか 宮内庁とフジは「回答は控える」とコメント
週刊ポスト
交際が報じられた赤西仁と広瀬アリス
《赤西仁と広瀬アリスの海外デートを目撃》黒木メイサと5年間暮らした「ハワイ」で過ごす2人の“本気度”
NEWSポストセブン
世界選手権東京大会を観戦される佳子さまと悠仁さま(2025年9月16日、写真/時事通信フォト)
《世界陸上観戦でもご着用》佳子さま、お気に入りの水玉ワンピースの着回し術 青ジャケットとの合わせも定番
NEWSポストセブン
秋場所
「こんなことは初めてです…」秋場所の西花道に「溜席の着物美人」が登場! 薄手の着物になった理由は厳しい暑さと本人が明かす「汗が止まりませんでした」
NEWSポストセブン
和紙で作られたイヤリングをお召しに(2025年9月14日、撮影/JMPA)
《スカートは9万9000円》佳子さま、セットアップをバラした見事な“着回しコーデ” 2日連続で2000円台の地元産イヤリングもお召しに 
NEWSポストセブン