国内

河村”メダル噛み”市長に学ぶ「恥ずかしいオッサン」にならないための心得

ソフトボール女子五輪代表の後藤希友投手(右)の表敬訪問を受け、首に掛けてもらった金メダルにかみつく名古屋市の河村たかし市長(時事通信フォト)

ソフトボール女子五輪代表の後藤希友投手(右)の表敬訪問を受け、首に掛けてもらった金メダルにかみつく名古屋市の河村たかし市長(時事通信フォト)

 人の振り見て我が振り直せ、人生のポイントである。大人力について日々研究を重ねるコラムニストの石原壮一郎氏が考察した。

 * * *
 今回の東京オリンピックで、人々の感情をもっとも激しく揺さぶったのは誰か。それは間違いなく、金メダルに嚙みついた河村たかし名古屋市長です。

 とんだ災難に見舞われたのは、ソフトボール日本代表の一員で金メダルを獲得した後藤希友投手。4日に河村市長を表敬訪問した際、大切な金メダルをいきなり噛まれてしまいます。テレビやネットで繰り返し目に入ってきた「噛みつき&不気味な笑顔」の映像は、マイナスの意味での強烈なインパクトに満ち満ちていました。

 あまりにも無礼な行為に対して、たちまち非難が殺到。さまざまな競技のアスリートたちからも、怒りの声が上がります。オリンピックが終わっても、河村市長への逆風はやみそうにありません。15日に名古屋市内で行なわれる東京パラリンピックの聖火行事への出席は、「混乱を招きかねない」という理由で見合わせることになりました。

 組織委員会は11日、後藤選手のメダルを新品に交換すると発表します。ただ、噛まれたメダルは表彰式で授与されたものだとして、後藤選手は交換を辞退する意向を示していたとか。交換しないのも気の毒だし、交換すれば解決という話でもありません。河村市長は、けっして取り返しのつかない罪深いことをしてしまったと言えるでしょう。

 ただ、こういうわかりやすい“悪役”に怒ったり呆れたりして、目先の満足感を覚えるのは簡単です。私たちオッサンとしては、河村市長を反面教師や他山の石にして、同じ種類の恥ずかしい行為をしないための教訓を得たいところ。あなたのまわりにも、「河村たかし的な要素」を持つオッサンがいるのではないでしょうか。自分の中にも、知らないあいだに「小さな河村たかし」が棲みついているかもしれません。

 悲劇を繰り返さないために、恥ずかしくてみっともなくて情けないオッサンにならないために、けっして真似してはいけない3つのダメポイントを押さえておきましょう。

【河村市長に学ぶ・恥ずかしいオッサンにならたいための3つのダメ】

その1「相手が若い女性となると遠慮なく偉そうな態度を取る」
その2「“強い相手”に怒られた途端にたちまち手のひらを返す」
その3「オッサンのお茶目は本人が思っているほど面白くない」

関連キーワード

関連記事

トピックス

小林ひとみ
結婚したのは“事務所の社長”…元セクシー女優・小林ひとみ(62)が直面した“2児の子育て”と“実際の収入”「背に腹は代えられない」仕事と育児を両立した“怒涛の日々” 
NEWSポストセブン
松田聖子のものまねタレント・Seiko
《ステージ4の大腸がん公表》松田聖子のものまねタレント・Seikoが語った「“余命3か月”を過ぎた現在」…「子供がいたらどんなに良かっただろう」と語る“真意”
NEWSポストセブン
今年5月に芸能界を引退した西内まりや
《西内まりやの意外な現在…》芸能界引退に姉の裁判は「関係なかったのに」と惜しむ声 全SNS削除も、年内に目撃されていた「ファッションイベントでの姿」
NEWSポストセブン
(EPA=時事)
《2025の秋篠宮家・佳子さまは“ビジュ重視”》「クッキリ服」「寝顔騒動」…SNSの中心にいつづけた1年間 紀子さまが望む「彼女らしい生き方」とは
NEWSポストセブン
イギリス出身のお騒がせ女性インフルエンサーであるボニー・ブルー(AFP=時事)
《大胆オフショルの金髪美女が小瓶に唾液をたらり…》世界的お騒がせインフルエンサー(26)が来日する可能性は? ついに編み出した“遠隔ファンサ”の手法
NEWSポストセブン
日本各地に残る性器を祀る祭りを巡っている
《セクハラや研究能力の限界を感じたことも…》“性器崇拝” の“奇祭”を60回以上巡った女性研究者が「沼」に再び引きずり込まれるまで
NEWSポストセブン
初公判は9月9日に大阪地裁で開かれた
「全裸で浴槽の中にしゃがみ…」「拒否ったら鼻の骨を折ります」コスプレイヤー・佐藤沙希被告の被害男性が明かした“エグい暴行”「警察が『今しかないよ』と言ってくれて…」
NEWSポストセブン
指名手配中の八田與一容疑者(提供:大分県警)
《ひき逃げ手配犯・八田與一の母を直撃》「警察にはもう話したので…」“アクセルベタ踏み”で2人死傷から3年半、“女手ひとつで一生懸命育てた実母”が記者に語ったこと
NEWSポストセブン
初公判では、証拠取調べにおいて、弁護人はその大半の証拠の取調べに対し不同意としている
《交際相手の乳首と左薬指を切断》「切っても再生するから」「生活保護受けろ」コスプレイヤー・佐藤沙希被告の被害男性が語った“おぞましいほどの恐怖支配”と交際の実態
NEWSポストセブン
国分太一の素顔を知る『ガチンコ!』で共演の武道家・大和龍門氏が激白(左/時事通信フォト)
「あなたは日テレに捨てられたんだよっ!」国分太一の素顔を知る『ガチンコ!』で共演の武道家・大和龍門氏が激白「今の状態で戻っても…」「スパッと見切りを」
NEWSポストセブン
2009年8月6日に世田谷区の自宅で亡くなった大原麗子
《私は絶対にやらない》大原麗子さんが孤独な最期を迎えたベッドルーム「女優だから信念を曲げたくない」金銭苦のなかで断り続けた“意外な仕事” 
NEWSポストセブン
ドラフト1位の大谷に次いでドラフト2位で入団した森本龍弥さん(時事通信)
「二次会には絶対来なかった」大谷翔平に次ぐドラフト2位だった森本龍弥さんが明かす野球人生と“大谷の素顔”…「グラウンドに誰もいなくなってから1人で黙々と練習」
NEWSポストセブン