国内

小田急線刺傷事件 犯人宅の近隣住民の嘆息「またこの街から…」

小田急線刺傷事件で逮捕された対馬悠介容疑者(写真/共同通信社)

小田急線刺傷事件で逮捕された対馬悠介容疑者(写真/共同通信社)

 日本中が恐怖に包まれた。8月6日夜、東京都世田谷区の小田急線車内で乗客10人が切りつけられた事件で、対馬悠介容疑者(36)が殺人未遂容疑で逮捕された。

 犯行当日、対馬容疑者は神奈川県内の自宅から牛刀やナイフなど複数の刃物を持ち出し、最寄り駅から小田急線に乗車。登戸駅で新宿行きの快速急行に乗り換えて凶行に及んだことが分かっている。

 対馬容疑者の一連の行動に、「2年前の“悪夢”が蘇るようでした」と話すのは、ある全国紙社会部記者。

「2019年5月、川崎市の私立カリタス小学校の児童20人が殺傷された事件です。あの通り魔事件の容疑者、岩崎隆一(51・犯行後自殺)も対馬容疑者と同じ駅から小田急線に乗車し、登戸駅で降りて犯行に及びました。奇しくも2人の連続殺傷事件の犯人がほとんど同じルートをたどっていたのです」

 岩崎容疑者は小田急線に乗車する前、当時の自宅から包丁2本を持ち出して犯行現場に向かったが、その家も対馬容疑者の自宅からすぐ近くの場所にある。

「徒歩10分ほどの“ご近所さん”で、最寄り駅も同じです」(同前)

 事件を受けて、近隣住人が嘆息する。

「ニュースで対馬容疑者の自宅を見て、“またこの街で凶悪犯が出たのか”と、暗澹たる気持ちになりました。

 平和で治安の良い街なので、こういう事件が起きるのは地元住人として本当に辛い」

 事件が与えた衝撃はあまりにも大きい。

※週刊ポスト2021年8月27日・9月3日号

祖師ヶ谷大蔵の駅で負傷者が搬送される様子(時事通信フォト)

祖師ヶ谷大蔵の駅で負傷者が搬送される様子(時事通信フォト)

関連記事

トピックス

球種構成に明らかな変化が(時事通信フォト)
大谷翔平の前半戦の投球「直球が6割超」で見えた“最強の進化”、しかしメジャーでは“フォーシームが決め球”の選手はおらず、組み立てを試行錯誤している段階か
週刊ポスト
参議院選挙に向けてある動きが起こっている(時事通信フォト)
《“参政党ブーム”で割れる歌舞伎町》「俺は彼らに賭けますよ」(ホスト)vs.「トー横の希望と参政党は真逆の存在」(トー横キッズ)取材で見えた若者のリアルな政治意識とは
NEWSポストセブン
ベビーシッターに加えてチャイルドマインダーの資格も取得(横澤夏子公式インスタグラムより)
芸人・横澤夏子の「婚活」で学んだ“ママの人間関係構築術”「スーパー&パークを話のタネに」「LINE IDは減るもんじゃない」
NEWSポストセブン
LINEヤフー現役社員の木村絵里子さん
LINEヤフー現役社員がグラビア挑戦で美しいカラダを披露「上司や同僚も応援してくれています」
NEWSポストセブン
モンゴル滞在を終えて帰国された雅子さま(撮影/JMPA)
雅子さま、戦後80年の“かつてないほどの公務の連続”で体調は極限に近い状態か 夏の3度の静養に愛子さまが同行、スケジュールは美智子さまへの配慮も 
女性セブン
場所前には苦悩も明かしていた新横綱・大の里
新横綱・大の里、場所前に明かしていた苦悩と覚悟 苦手の名古屋場所は「唯一無二の横綱」への起点場所となるか
週刊ポスト
医療的ケア児の娘を殺害した母親の公判が行われた(左はイメージ/Getty、右は福岡地裁)
24時間介護が必要な「医療的ケア児の娘」を殺害…無理心中を計った母親の“心の線”を切った「夫の何気ない言葉」【判決・執行猶予付き懲役3年】
NEWSポストセブン
近況について語った渡邊渚さん(撮影/西條彰仁)
渡邊渚さんが綴る自身の「健康状態」の変化 PTSD発症から2年が経ち「生きることを選択できるようになってきた」
NEWSポストセブン
昨年12月23日、福島県喜多方市の山間部にある民家にクマが出現した(写真はイメージです)
《またもクレーム殺到》「クマを殺すな」「クマがいる土地に人間が住んでるんだ!」ヒグマ駆除後に北海道の役場に電話相次ぐ…猟友会は「ヒグマの肉食化が進んでいる」と警鐘
NEWSポストセブン
レッドカーペットを彩った真美子さんのピアス(時事通信)
《価格は6万9300円》真美子さんがレッドカーペットで披露した“個性的なピアス”はLAデザイナーのハンドメイド品! セレクトショップ店員が驚きの声「どこで見つけてくれたのか…」【大谷翔平と手繋ぎ登壇】
NEWSポストセブン
竹内朋香さん(左)と山下市郎容疑者(左写真は飲食店紹介サイトより。現在は削除済み)
《浜松ガールズバー殺人》被害者・竹内朋香さん(27)の夫の慟哭「妻はとばっちりを受けただけ」「常連の客に自分の家族が殺されるなんて思うかよ」
週刊ポスト
真美子さん着用のピアスを製作したジュエリー工房の経営者が語った「驚きと喜び」
《真美子さん着用で話題》“個性的なピアス”を手がけたLAデザイナーの共同経営者が語った“驚きと興奮”「子どもの頃からドジャースファンで…」【大谷翔平と手繋ぎでレッドカーペット】
NEWSポストセブン