元交際相手の白井秀征容疑者(本人SNS)のストーカーに悩まされていた岡崎彩咲陽さん(親族提供)
4月30日の夜、川崎市内にある一軒家の床下収納スペースから同市に住む岡崎彩咲陽(あさひ・当時20)さんの遺体が見つかった。その後、神奈川県警は元交際相手でこの家に住む白井秀征被告(28)を逮捕。男はすでに殺人罪、ストーカー規制法違反などで起訴されている。
彩咲陽さんは昨年6月以降、被告のつきまとい行為や暴力に悩まされており、県警に繰り返し相談。同年12月20日には行方がわからなくなり、4か月後にようやく所在が判明したが、すでに息はなかった。事件までの経緯が明らかになったことで指摘されたのは、警察の“対応ミス”だ。
「県警は9月4日、川崎ストーカー殺人事件に関する検証報告書を発表した。和田薫・県警本部長は記者会見を開き、彩咲陽さんや家族から再三の”SOS“があったにも関わらず、『ストーカーなどに対処する体制が形骸化していた』などと謝罪。捜査の遅れや不備も認め、のべ43人の職員が処分される異例の事態になった」(全国紙社会部記者)
被告が5月上旬に逮捕されてから、岡崎さんの親族や友人は、県警の対応不備やストーカー被害の再発防止を訴え署名活動を行なってきた。警察から謝罪があったあとも白井被告の“厳罰”を求め活動を続けており、12月13日にはラッパーでもある彩咲陽さんの兄弟が追悼ライブを敢行した。
NEWSポストセブンはライブ後、彩咲陽さんの実兄であるLIBERTY(活動名)さんに取材を申し入れた。本人がライブに対する思いをこう語る。
