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ワクチン接種後に亡くなった人々は何をしていたのか?具体例を紹介

(時事通信フォト)

接種後に注意したい行動とは?(時事通信フォト)

 国内でワクチンを1回以上接種した人数は、人口のほぼ半分になった。その一方、ワクチン接種後に亡くなった人も増え続けている。彼らが残した「データ」を読み解くと、いままで当たり前にとっていた行動が危険になる可能性を示唆している。

「6月下旬に関西に住む70代の母が1回目のワクチンを接種しました。副反応の心配はあったけど母には基礎疾患がなく、『ワクチンさえ打てば、ずっと会えていない孫に会える』との一心で接種を決めたようです。それがまさか、こんなことになるとは……」

 憔悴した表情で振り返るのは、関東在住の30代・A子さん。不安な気持ちを抑えてワクチン接種に臨んだ彼女の母親だが、接種から2週間後に左半身に違和感が生じた。

「さらにその1週間後には吐き気と発熱、頭痛の症状が出ました。顔の左側が痙攣するような症状も出たので近所の病院を受診したら、総合病院への入院をすすめられました。そこで精密検査したら、母の脳内に5ccの出血が見つかりました」(A子さん)

 幸い手術は不要と診断され、血圧コントロールと静養を経て2週間で退院したが、A子さんはいまも気が気でない。

「健康で活動的だった母が急に脳出血を起こしたのは、ワクチンの影響ではないかとの疑いが消えません。担当医は『接種と病気の因果関係はわからない』と言うのみですが、家族としては不安でいっぱいです。担当医からは2回目の接種をすすめられたけど、2回目の方が副反応が大きいとの話も聞くので、いまはまだ尻込みしています」(A子さん)

 2回目の接種をするかどうか、A子さんの母親はまだ決めかねている。A子さんやその母親のように、ワクチンに不安を抱く人たちをさらに困惑させたのが、プロ野球界で生じた死亡例だ。スポーツ紙記者が語る。

「7月上旬にワクチンを接種した中日ドラゴンズの木下雄介投手が亡くなりました。27才でした。球団は家族の意向で死因を非公表としていますが、木下投手は1回目の接種から数日後に激しいトレーニングをしている最中に倒れ、心臓の周辺から生じた何らかのトラブルが脳に達して、人工呼吸器を外せなくなったそうです。

 ワクチンと死亡の因果関係は不明とされますが、もちろん基礎疾患もない屈強なプロ野球選手が接種後に亡くなったことは球界だけでなく世間に衝撃を与えました」

 実際、ワクチン接種後の死亡者は増え続けている。8月4日に開催された厚労省のワクチン分科会副反応検討部会では、接種後に死亡が報告された事例が7月30日までに919人に上ったことが明かされた。

 内訳はファイザー製912人、モデルナ製7人だが、部会に参加した専門家はその大半について、「接種との因果関係は評価できない」と判断した。つまり、ワクチン接種と死亡の関係について、何もわかっていないということだ。

 ちなみに7月25日までにファイザー製を接種して亡くなった828人のうち最も多かった死因は心不全で、虚血性心疾患、肺炎、出血性脳卒中、大動脈疾患が続いた。また接種後の死亡報告事例の約7割が、接種から1週間以内に集中していた。

 注意したいのは、「接種後の過ごし方」だ。血液内科医の中村幸嗣さんが指摘する。

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