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接種後の運動には要注意(写真/PIXTA)

「ワクチンを打つことでショック状態などになって直接的に亡くなるケースは少ないですが、接種が死につながる引き金になる可能性は否定できません。特に持病がある人や高齢の人などは、ワクチンの副反応による体調不良が最後の一押しになってしまう恐れがあります。

 さらに気をつけてほしいのは、ワクチン接種後の行動に問題があり、接種で弱った体にさらなる負荷をかけてしまうケースです。自覚症状のないケースもある。そうしたリスクを避けるためにも、ワクチンを接種するすべての人は、接種前後の過ごし方に注意を払うべきです」

 実際にワクチン接種後に亡くなった人々は、何をしていたのかを調査した。

無酸素運動が心臓に負担をかける

 死亡者の事例を調べると気づくのは、中日の木下投手のように「運動」をしていて急変した人が多いことだ。5月上旬に1回目のワクチンを打った73才男性は、その4日後にゴルフをしている最中に意識を失った。まさか熱中症になるほど暑いシーズンではまだなかった。

「倒れていた男性を友人が発見して救急要請し、ドクターヘリで搬送しましたが、救命医療の甲斐もなく男性は息を引きとりました。死因は心筋梗塞とされ、やはりワクチンとの関係は不明だそうです。男性には糖尿病と高血圧などの基礎疾患がありました」(全国紙社会部記者)

 5月中旬には、1回目の接種から10日経過した67才男性がテニスをしている最中に卒倒し、心肺停止状態になってこの世を去った。男性は接種後に筋肉痛や体の調子の悪さを訴えてだるそうにしていて、かろうじてウォーキングができる程度だったという。もちづき耳鼻咽喉科(東京都豊島区)院長の望月優一郎さんは、「接種後の運動」に警鐘を鳴らす。

「ファイザー製のワクチンは心筋炎を起こすリスクがあり、そのことは添付文書にも記載されています。接種によって心筋炎が生じると心臓が弱くなるうえに血栓ができやすくなり、心筋梗塞や脳梗塞などを発症しやすくなります。

 特に接種後にダッシュや走り込みなどの無酸素運動をすると、心臓にかかる負担が大きくなるので要注意です。中日の木下投手が接種後に亡くなったのも、ワクチンで心筋炎を発症した状況にハードトレーニングの負荷が加わって、心臓がパンクした可能性があります」

 アメリカでも接種後にランニングやアイスホッケーなどのスポーツをして亡くなるケースが続出している。シンガポールでは、ワクチンを接種した16才男性がスポーツジムで負荷の大きなトレーニングをしている最中に心不全で倒れた。これを受けてシンガポール保健省は、「接種から1週間は激しい運動を控える必要がある」と勧告している。

 運動と同様に、「力み」も危険を招く。4月下旬に1回目のワクチンを接種した69才男性は、その8日後の朝にトイレで意識を失った。

「朝9時頃にトイレに入って20分ほど出てこないので、家族が確認するとトイレのなかで意識を失っていました。救急搬送するも男性はそのまま死亡し、死因は胸部大動脈解離と診断されました。また47才女性が1回目の接種から5日後の早朝にトイレで心肺停止して、肺塞栓で死亡したケースもあります」(前出・全国紙社会部記者)

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