スポーツ

羽生結弦『24時間テレビ』出演 震災から10年の節目に「絶対やる」の決意

北京五輪が半年後に迫る中、『24時間テレビ』への出演も決断(時事通信フォト)

北京五輪が半年後に迫る中、『24時間テレビ』への出演も決断(時事通信フォト)

《笑えなかったり苦しいときだったり、たくさんあるんですけど、それでも前を向いて一歩ずつ歩いて行こうっていう想いが届けばいいなって。(中略)皆さんの力と、皆さんのエネルギーみたいなものと一緒に滑りたいなと思います》

 8月12日、羽生結弦(26才)が『news every.』(日本テレビ系)の放送で、同局の『24時間テレビ44』(8月21~22日)への出演を明かした。北京五輪が6か月後に迫るなか、羽生が出演を決めたことに驚く関係者は多い。

「『24時間テレビ』への参加はこれが8度目。2014年から毎年、被災地への想いを胸に、ショーを披露してきました。それも毎回、オリジナルの特別なパフォーマンスを用意するので、演出や練習も含めて、費やす労力は相当なものだと思います。昨年はコロナの影響もあり、リモートインタビューのみの出演。今回はコロナに加えて北京五輪シーズンということもあって、出演しないのではと噂されていたんです」(テレビ局関係者)

 今年は東日本大震災から10年という大きな節目。大震災に襲われたとき、まだ16才だった羽生は、地元、宮城県にあるスケート場・アイスリンク仙台で練習に励んでいる最中だった。家族とともに避難所での生活を余儀なくされ、生きるのに精一杯。リンクが被災して閉鎖したこともあり、スケートを辞めることも考えたという。

「それでも羽生選手はリンクに立つことで復興を支援したいという想いから、拠点を移して滑り続けた。数多くのチャリティーイベントやアイスショーにも出演し、自身の書籍の印税などは全額復興のために寄付してきました。負担が大きい『24時間テレビ』への出演を続けてきたのもそのためです。10年の節目だからこそ、今年は『絶対にやる』という決意なのでしょう」(フィギュアスケート関係者)

 今年、3月22~28日に行われた世界選手権のエキシビションでは、復興支援ソングである『花は咲く』に合わせて滑った。4月には、疲れた体に鞭打って、東北全体の復興を象徴する施設である青森県八戸市の『FLAT HACHINOHE(フラット八戸)』でのアイスショーに出演した。

関連記事

トピックス

11月24日0時半ごろ、東京都足立区梅島の国道でひき逃げ事故が発生した(右/読者提供)
【足立区11人死傷】「ドーンという音で3メートル吹き飛んだ」“ブレーキ痕なき事故”の生々しい目撃談、28歳被害女性は「とても、とても親切な人だった」と同居人語る
NEWSポストセブン
愛子さま(写真/共同通信社)
《中国とASEAN諸国との関係に楔を打つ第一歩》愛子さま、初の海外公務「ラオス訪問」に秘められていた外交戦略
週刊ポスト
グラビア界の「きれいなお姉さん」として確固たる地位を固めた斉藤里奈
「グラビアに抵抗あり」でも初挑戦で「現場の熱量に驚愕」 元ミスマガ・斉藤里奈が努力でつかんだ「声のお仕事」
NEWSポストセブン
「アスレジャー」の服装でディズニーワールドを訪れた女性が物議に(時事通信フォト、TikTokより)
《米・ディズニーではトラブルに》公共の場で“タイトなレギンス”を普段使いする女性に賛否…“なぜ局部の形が丸見えな服を着るのか” 米セレブを中心にトレンド化する「アスレジャー」とは
NEWSポストセブン
日本体育大学は2026年正月2日・3日に78年連続78回目の箱根駅伝を走る(写真は2025年正月の復路ゴール。撮影/黒石あみ<小学館>)
箱根駅伝「78年連続」本戦出場を決めた日体大の“黄金期”を支えた名ランナー「大塚正美伝説」〈1〉「ちくしょう」と思った8区の区間記録は15年間破られなかった
週刊ポスト
「高市答弁」に関する大新聞の報じ方に疑問の声が噴出(時事通信フォト)
《消された「認定なら武力行使も」の文字》朝日新聞が高市首相答弁報道を“しれっと修正”疑惑 日中問題の火種になっても訂正記事を出さない姿勢に疑問噴出
週刊ポスト
地元コーヒーイベントで伊東市前市長・田久保真紀氏は何をしていたのか(時事通信フォト)
《シークレットゲストとして登場》伊東市前市長・田久保真紀氏、市長選出馬表明直後に地元コーヒーイベントで「田久保まきオリジナルブレンド」を“手売り”の思惑
週刊ポスト
ラオスへの公式訪問を終えた愛子さま(2025年11月、ラオス。撮影/横田紋子)
《愛子さまがラオスを訪問》熱心なご準備の成果が発揮された、国家主席への“とっさの回答” 自然体で飾らぬ姿は現地の人々の感動を呼んだ 
女性セブン
26日午後、香港の高層集合住宅で火災が発生した(時事通信フォト)
《日本のタワマンは大丈夫か?》香港・高層マンション大規模火災で80人超が死亡、住民からあがっていた「タバコの不始末」懸念する声【日本での発生リスクを専門家が解説】
NEWSポストセブン
山上徹也被告(共同通信社)
「金の無心をする時にのみ連絡」「断ると腕にしがみついて…」山上徹也被告の妹が証言した“母へのリアルな感情”と“家庭への絶望”【安倍元首相銃撃事件・公判】
NEWSポストセブン
被害者の女性と”関係のもつれ”があったのか...
《赤坂ライブハウス殺人未遂》「長男としてのプレッシャーもあったのかも」陸上自衛官・大津陽一郎容疑者の “恵まれた生育環境”、不倫が信じられない「家族仲のよさ」
NEWSポストセブン
「週刊ポスト」本日発売! 習近平をつけ上がらせた「12人の媚中政治家」ほか
「週刊ポスト」本日発売! 習近平をつけ上がらせた「12人の媚中政治家」ほか
NEWSポストセブン