芸能

石原裕次郎さん『太陽にほえろ!』ラストシーンで吸った闘病中のタバコ

〈体調の悪化に伴い、石原の出演シーンは次第に減っていった。だが、『太陽にほえろ!』最終回のラストシーンで、石原は石原ならではの名演技を披露する。岡田氏は、そのシーンがいまも鮮明に記憶に残っていると語る〉

 最後のシーンの撮影日の朝、石原さんから連絡があったんです。「このシーンをオレにくれないか」と言われ、「石原さんがやりたいようにやってください」と答えました。石原さんが自分で設定したのは、取調室で指名手配犯の妹を落とす(話を聞き出す)場面でした。そこで石原さんはタバコに火をつけ、美味しそうに吸ったんです。

 石原さんがタバコを止められていることは現場の全員が知っていたので、みんなハラハラしながら見守っていました。実際にはタバコの煙を肺まで吸い込んではいなかったそうですが、本当に美味そうに深く吸っているように見えましたね。

 タバコを吸いながら、妹から犯人の居場所を聞き出すまで、ワンカット7分間の長回し。すべて石原さんの即興でした。あれこそまさしく、タバコを使った最高の演技だったと思います。

※週刊ポスト2021年9月10日号

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