●『銀座club縁樹』岸芳華
「北新地から21歳で銀座に来た当初は、派遣やバイトなどでホステスをしていました。前のお店では入店と同時に、異例の雇われママに就任。その後、ご縁があっていまのお店の雇われママになりましたが、コロナによる影響は皆無です。
各界の成功者と呼ばれる方々は、細心の注意を払いながらどんな状況であれ遊びます。だから私は気後れせず飲んでお客様に楽しんでいただくのみ。私のこの威勢の良い感じは銀座では特殊みたいです(笑)」
●『ル・ジャルダン』望月明美
「かれこれ40年銀座で商売してきましたが、お客様の財布の紐はいまが一番固い状態です。私の店では女の子の生活を守るために出勤制限はかけず、時給の最低保証を行なっています。
時代とともにお客様は変わり、昔のようにお金がたくさんあって、先輩に遊び方を教わる文化はほとんど消滅してしまいました。身元のしっかりしたお客様かを判断するのはママの役目。女の子たちからの相談も小まめに受けつつ働きやすい環境作りに尽くしています」
※週刊ポスト2021年9月17・24日号