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2021.10.02 19:00  週刊ポスト

コロナ禍で広がる新たな性的搾取「ひととき融資」にすがる女性たち

問題は根深い

問題は根深い

 藁をもすがる思いで〈明日までに15万円お貸しいただけませんか〉と書き込んだ智子さんに応じたのが、自称士業の50代男性だった。男性は「“無利子でひとときあり”なら融資可能」と持ちかけてきたという。

 翌日、男性に指定された運転免許証、健康保険証、住民票、公共料金の領収書のコピーを持参し秋田駅ビルで待ち合わせると、駅近くのラブホテルに連れて行かれた。

「その方は15万円を無利子で貸す代わりに5回分割返済は手渡しで、その都度“ひととき”を受け入れることを条件にしてきました」(智子さん)

 男性の要求はそれだけではなかった。

「私との行為の一部始終をビデオに収めることを求めてきたんです。断わったら金は貸さない、と。ここまできて拒否することもできず、借用書にサインするしかなかった。

 無理矢理いろいろさせられて、私が上になった時は下から舐めるようにカメラを向けてニヤニヤしながら結合部を接写していました」(同前)

 避妊具はつけておらず、智子さんが何度も懇願して、ようやく外で射精してもらったという。

「ホテルを出ると、男は私の車に乗り込みノートパソコンから銀行口座への入金手続きをしてくれました。彼と別れてすぐ、コンビニのATMで着金を確認できた時は、ほっと胸を撫で下ろしました」

 そう話す智子さんは、一方でこんなふうに考えることがあるという。

「たしかに嫌なことをさせられましたが、彼だけがお金を貸してくれたという点では、恩を感じてしまう自分がいるんです。バカじゃないか、と言われるかもしれませんが、“じゃあどうすれば良かったの?”と叫びたい気持ちになります」

路駐した車の中で

 ひととき融資に頼る女性の事情はさまざまだ。埼玉県在住のホテル勤務・ゆかさん(28歳仮名)が語る。

「今年1月、彼氏がコロナで仕事にあぶれて、20万円貸してくれって。身を切る思いで貸したらそのままドロンされた。私もコロナでホテルは休業していたし、仕事もなし。貯金は残り30万を切り、数か月以内に家賃も水道代も払えなくなる。消費者金融にも行きましたが、審査が通らず。私は容姿に自信がなく、パパ活は無理だと思った。途方に暮れるなか、掲示板サイトを通じて融資が受けられると知ったんです」

 ひととき融資で40代男性から15万円を借り、なんとかその月を凌いだゆかさんだったが、苦境は翌月以降も続いた。

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