芸能

山本文郎アナの妻・由美子さん、形見を普段使いし「守ってもらえる気がする」

(写真/山本由美子さん提供)

2013年に撮影された山本文郎さんと妻の由美子さん。右隣りにはいつも文郎さんがいたため、いまもそこに存在を感じるという(写真/山本由美子さん提供)

 家族の遺品を整理するのは簡単ではない。思い出の詰まったものを残しておきたいという気持ちもあれば、いつまでも使わないものをおいておくのもどうなのか……と感じてしまうこともあるだろう。

「亡くなってもう8年になるんですね。新型コロナが世に広がるまでは、もう前へ前へとがむしゃらに働いていた感じですが、コロナで家にいる時間が長くなった分、いろいろと考える時間が増えて……。今年の初めに、残しておいた主人の衣類などをかなり手放しました」

 と話すのは、元TBSアナウンサー・山本文郎さん(享年79)の妻・由美子さんだ。

 2008年に31才差婚が話題となり、文郎さんのマネジャーとして公私ともに支え合ってきたが、2014年の2月に文郎さんが突然、「胸が苦しい」と訴え、かかりつけの病院に入院。肺胞出血と診断され、5日後に亡くなった。

愛用ジョッキの口の跡はそのまま残して……

「その日はコンサートを楽しんだ後に帰宅し、いつものように愛用のジョッキでビールを飲んでから、寝るところでした。慌てて病院に行ったのでキッチンに置いたままで、洗う間もありませんでした。告別式を終え、ふとジョッキを見ると、主人が口をつけた跡がついたままだったんです」(由美子さん・以下同)

 このジョッキは、当時中学生だった2人の息子が東京ディズニーランドに行った際、文郎さんの愛称「ブンさん」という刻印を入れてお土産に買ってきたもの。文郎さんは大喜びし、以来、ほぼ毎日これでビールを飲んでいたという。もちろん、ジョッキの内側は洗っているが、飲み口部分は触らず、口の跡を残したまま祖霊舎(神道で先祖の霊を祀るための神棚)に飾っている。

 ジョッキとともに飾っているのは文郎さんが「いちばん大切にしている」と言っていたストップウオッチ。

「アナウンサーとして55年以上仕事をして、時間感覚が秒単位で体に埋め込まれているような人でしたから、このストップウオッチが分身のようにも思えます。この2つを祖霊舎に置いていて、朝起きるとまず写真にキスをし、『おはようございます。いつも家族を守ってくれてありがとう』と声に出して言うんです。

 毎日感謝を伝えることから一日が始まる。主人が大切にしていたものが目に入るように置いておけば、なんとなく安心なんですよね」

関連キーワード

関連記事

トピックス

4月12日の夜・広島県府中町の水分峡森林公園で殺害された里見誠さん(Xより)
《未成年強盗殺人》殺害された “ポルシェ愛好家の52歳エリート証券マン”と“出頭した18歳女”の接点とは「(事件)当日まで都内にいた」「“重要な約束”があったとしか思えない」
NEWSポストセブン
「最近、嬉しかったのが女性のファンの方が増えたことです」
渡邊渚さんが明かす初写真集『水平線』海外ロケの舞台裏「タイトルはこれからの未来への希望を込めてつけました」
NEWSポストセブン
「父としての自覚」が芽生え始めた小室さん
「よろしかったらお名刺を…!」“1億円新居”ローン返済中の小室圭さん、晩餐会で精力的に振る舞った理由【眞子さんに見せるパパの背中】
NEWSポストセブン
多忙なスケジュールのブラジル公式訪問を終えられた佳子さま(時事通信フォト)
《体育会系の佳子さま》体調優れず予定取り止めも…ブラジル過酷日程を完遂した体力づくり「小中高とフィギュアスケート」「赤坂御用地でジョギング」
NEWSポストセブン
吉田鋼太郎と夫婦役を演じている浅田美代子(『あんぱん』公式HPより)
『あんぱん』くらばあ役を好演の浅田美代子、ドラマ『照子と瑠衣』W主演の風吹ジュン&夏木マリ…“カッコよくてかわいいおばあちゃん”の魅力
女性セブン
麻薬密売容疑でマグダレナ・サドロ被告(30)が逮捕された(「ラブ・アイランド」HPより)
ドバイ拠点・麻薬カルテルの美しすぎるブレイン“バービー”に有罪判決、総額103億円のコカイン密売事件「マトリックス作戦」の攻防《英国史上最大の麻薬事件》
NEWSポストセブン
宗教学者の島田裕巳氏(本人提供)
宗教学者・島田裕巳氏が皇位継承問題に提言「愛子天皇を“中継ぎ”として悠仁さまにつなぐ柔軟な考えも必要だ」国民の関心が高まる効果も
週刊ポスト
広島県を訪問された天皇皇后両陛下(2025年6月、広島県。撮影/JMPA)
皇后雅子さま、広島ご訪問で見せたグレーのセットアップ 31年前の装いと共通する「祈りの品格」 
NEWSポストセブン
無期限の活動休止を発表した国分太一(50)。地元でもショックの声が──
《地元にも波紋》「デビュー前はそこの公園で不良仲間とよくだべってたよ」国分太一の知られざる “ヤンチャなTOKIO前夜” 同級生も落胆「アイツだけは不祥事起こさないと…」 【無期限活動停止を発表】
NEWSポストセブン
出廷した水原被告(右は妻とともに住んでいたニューポートビーチの自宅)
《水原一平がついに収監》最愛の妻・Aさんが姿を消した…「両親を亡くし、家族は一平さんだけ」刑務所行きの夫を待ち受ける「囚人同士の性的嫌がらせ」
NEWSポストセブン
TOKIOの国分太一(右/時事通信フォトより)
《あだ名はジャニーズの風紀委員》無期限活動休止・国分太一の“イジリ系素顔”「しっかりしている分、怒ると“ネチネチ系”で…」 “セクハラに該当”との情報も
NEWSポストセブン
夫・井上康生の不倫報道から2年(左・HPより)
《柔道・井上康生の黒帯バスローブ不倫報道から2年》妻・東原亜希の選択した沈黙の「返し技」、夫は国際柔道連盟の新理事に就任の大出世
NEWSポストセブン