ブラジルではサングラス姿も披露された(2018年7月、撮影/横田紋子)
「そもそも結婚しない人も増え、再婚や事実婚、同性婚など結婚の形が多様化しているため、結婚しているかどうかは家と家の結びつきという重くて格式張ったものからただの個人の“状態”を示すものに近づいています。
そのうえ、お見合い結婚がほとんどなくなった現代において、結婚は基本的に自分の意思に基づいてする時代であり、地方のよほど保守的な家庭をのぞいて、親の許しが得られず駆け落ちする若者はほとんどいない。親の世代も姑との関係性など家の中で苦労してきたから、子供にはなるべく自由にさせてあげたいと考えるケースが多いように思います」
実際に、自ら駆け落ちを経験したB&Bの島田洋七や歌手の畑中葉子は、取材の中で自分の子供の結婚に関して問われると、本人の自由にさせると言い切っている。かつて白蓮が身命を賭して切り拓いたいばら道は、その後に大勢、迷いながら、時に間違いながら「自由な結婚」を求めて歩いた男女によって少しずつなだらかになっていったのだろう。
「結婚が家ではなく個人のものになった現代においても、皇室だけはそうではない。大きな“家”に縛られ許しを得られなければ、逃げるよりほかない。そんな中で、眞子さまが先の生活をご自身の意思によってお決めになったのは、極めて現代的なお考えだと感じました」(白河さん)
結婚してから親に報告する夫婦に事実婚を選ぶ夫婦、同性婚をするカップルに、そもそも結婚しないことを選択する男女──誰とどう人生をともにするか、選択肢が多様化して自由になった現代だからこそ眞子さまはニューヨークでの新生活を選び、またその選択にさまざまな意見が集まったのだろう。
「そもそも日本の法律では20才になったら本人同士の意思だけで入籍してなんら問題ないですよね。成人同士が結婚を決めたのに、周囲が反対すると駆け落ちと呼ばれる風潮は、おかしいと思うんです。どのような結婚であっても個人が決めた選択を尊重し、見守っていける社会であったらいいなと思います。
人間、生きていれば失敗の連続ですが、失敗するって成長するための貴重な経験だと思うんですよね。私たちは人間なんですから、間違えたり失敗したりするのは当然のこと。“転ばぬ先の杖”はいらないんです。自分で経験することが大事なんだと思います」(畑中)
この人しかいない――あなたのその選択が正しくても、たとえ間違っていたとしてもあなたの人生の主人公はあなたしかいないことは、間違いのない真実なのだ。
※女性セブン2021年10月28日号
眞子さま、秋篠宮家側と、小室家との考えの違いか(写真は2018年)
小室さんは直前で自宅での隔離に変更したという
自宅まわりでもタイを締めた警察官の姿、しっかりと周囲をチェック
額に白い傷のようなもの
眞子さまとの結婚生活にも影響するか(2019年)