山田:そしてNHKさんでは、告知や番宣を一切せずに、いきなりスタートした『ワルイコあつまれ』(E テレ)の面白さに衝撃を受けましたし、お笑いズキの私としては、『草なぎやすともの うさぎvsかめ』(読売 テレビ)もビックリしちゃいました。海原ともこチャン(49)、男闘呼組の前田耕陽クン(53)の奥様なんですよ。
草なぎ:そうなんだってね~。全然、存じ上げなかったし、まだ、そこをツッコんでないんだけど(笑い)、とても面白くやらせていただいてます。(海原)やすよサン(46)も、ともこサンも、すごく空気感がいいし、リラックスさせてくれるんです。スタッフさんも「剛クンは台本とか気にしないで、そこにいてくれればいいから」と言ってくださって、仕切りも“やすともサン”に任せればいいから、ぼくはホントに大阪に遊びに行ってるようなカンジで。久々に乗った新幹線の道中も気分転換になったし、5回オンエアして2回、大阪に行ったんですけど、なんかもう「会いてぇ~」と思ってしまってます。これが自分のルーティンの1つになったらいいな~って。レギュラーになってほしいなぁ。
これまでぼくは仕事を断ったことが1回もないんですよ。ちゃんとぼくの個性や、自分ではなかなか見極められない可能性を考えてオファーをくださるかたや、マネジメントしてくれるスタッフが近くにいてくださる。だから燃えるし楽しい。ほんとに幸せですよね。断ればよかったと後悔したことも、ないんです。
NAKAMAのみんなが幸せでいてくれることがぼくらの原動力
山田:そして11月14日から、舞台『アルトゥロ・ウイの興隆』が再演されますね。初演では「こんな剛クンを見たことがない」とか「彼は、ものすごい役者だ」と大評判でした。
草なぎ:ありがとうございます。まずは小西真奈美チャン(43)との舞台『家族のはなし』の劇場でもあった「KAAT神奈川芸術劇場」からスタートします。その後は……、大丈夫かな〜、謎に公演数が増えてるんですよ(苦笑)。自分の中で莫大なエネルギーを回していかなきゃいけなくて、プレッシャーとか不安とかも、たくさんあったなかで演じさせてもらう役。今回も、来年1月の豊洲PITでの千秋楽までは、体力面とか精神面とかで、たぶん人生でいちばん自分と向き合う時期になると思います。その分、楽しみもあるんですけどね。
演出の白井晃さんは、舞台への想いや気持ちがすごく強いかたで、いろいろ開拓してくださるので、そこに飛び込ませていただいたとき、確実に新しい世界が広がると実感できる。
“白井さんマジック”っていうか、魔法にかけられたようになるんです。せりふの量や台本のト書きを見たとき、こんな役、できないんじゃないかなって思うことをギリギリ演じきれる。でも、すご~く疲れますよ(笑い)。