さまざまな食品を専門家が評価
同じくオメガ3系脂肪酸をたっぷり含むナッツ類も8位にランクイン。医師の黒田愛美さんは、保存方法を間違えると死に至る危険性があると指摘する。
「ナッツには『アフラトキシン』と呼ばれるカビ毒が発生するリスクがある。これは“自然界最悪の発がん性物質”といわれるほど毒性の強いものであり、海外では大量摂取による死亡例も報告されています。保存方法に気を配るとともに、一度にたくさん食べるのは控えることを推奨します。
とはいえ、東京都福祉保健局の発表によると、アフラトキシンが検出されたものはすべて輸入品で、国産品からは検出されていません。国産のものを選び、食べすぎに注意すれば問題ないといえるでしょう」
過剰摂取が病気や不調を引き起こす可能性があるとはいえ、これらの食品が含む栄養素は必須であることも事実だ。“毒”に変えないためにはどうすべきなのか。
「大切なのは適量を知ること。例えば、水で戻したひじきは1日4.7g以下なら摂取しても健康に差し障りありません。アーモンドならば1日20~25粒までならば大丈夫。規定量を調べて、その範囲で楽しみましょう」(植田さん)
また、意識して毎日違うものを食卓に並べることも重要だ。
「遅延型アレルギーは、毎日同じものを食べ続けることで発症するケースもあります。こうしたリスクを避けるためにも、どんな食品であっても“ばっかり食べ”を避けることは重要です」(黒田さん)
※女性セブン2021年11月11・18日号
トマト、玄米、ナッツなどの食品を専門家が評価