(時事通信フォト)

受験のハイシーズンに第6波が直撃か(時事通信フォト)

 厚労省が発表する新型コロナの国内発生動向によれば(11月2日時点)、これまで10才未満の累計死亡者は0人。10代でも死者は男性2人、女性1人の3人しかいない。重症者の割合も10才未満、10代ともに0%だ。

「そのうえ、ファイザーやモデルナのmRNAワクチンは、若い人ほど副反応が強く出やすい。しかも最近、ファイザーが89%の重症化・死亡予防効果を持つ経口薬を開発したと報じられました。その薬が認可されれば、子供がワクチンを打つメリットはさらに少なくなります」(血液内科医の中村幸嗣さん)

 二木さんも「慌てる必要はない」と語る。

「アメリカやイギリスには『絶対にワクチンを打たない』と頑なに拒否する人が20~25%ほどいるので、全体のワクチン接種率を上げるために、国を挙げて子供の接種を目指しています。しかし日本は2回目のワクチン接種を終えた人が7割を超え、このペースでいくと8割近くになる勢いです。すると集団免疫である程度は感染を抑えられるし、子供の重症化リスクは低いので、小さい子供に慌ててワクチンを打つ必要はありません」

 すでに日本の12~19才は約60%が2回の接種を終えた(11月8日時点)。受験シーズンに備えるならば、その年代の接種完了も欠かせない。これから接種する人は、以下の準備が望ましい。

「睡眠不足や過労の状態で接種すると副反応がやや強くなる傾向があるので、接種前は安静にしましょう。またアセトアミノフェンなどの解熱鎮痛剤のほか、スポーツドリンクやヨーグルト、ゼリーなど栄養補給しやすい食品を準備してほしい」(一石さん)

 子供の人生を左右する受験シーズンから逆算し、メリット、デメリットを考え、決断を急ぐ必要がある。

※女性セブン2021年11月25日号

韓国では11月から段階的に規制を緩和したところ感染者が急増(共同通信社)

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