衣装は新御三家が着ていたものをイメージ
昨今は、音楽番組で、女優やアイドルが昭和歌謡をカバーしているのをよく見かける。だが、歌唱力やパフォーマンスで視聴者を唸らせる場面は、ほとんどないと言っていい。もちろん、本家本元に「ありがとう」と礼を言われたという話も、本家のファンから感謝されたという話も、私は聞いたことがない。いかに新浜レオンの歌唱が素晴らしいかがわかろう。
既にスポーツ紙のベテラン音楽担当記者や音楽情報誌からの取材が増えつつあるのだが、その際、紙(誌)面で新浜が着ているのは、70年代、新御三家が歌番組やコンサートで着ていた衣装に酷似。それらも、おおいに話題となっている。「カバー楽曲を歌うことによって、多くの皆さまに触れる機会が増えた」というスタッフ。こうした戦略も見事に当たっているようだ。
本気で甲子園を目指した球児ならではのスポーツマン体型と、母校・大東文化大学で開催された「ミスター・コンテスト」で優勝した経験をもつ、ファッションモデルのようなルックスは、屋外イベントをしていると、10代や20代の女性たちが立ち止まったり振り返ったりするほどだという。
『サンリオ』とのコラボも話題で、公式キャラクター「れおすけ」は、『サンリオキャラクター大賞』にもノミネートされた。そして所属は、これまで演歌や歌謡曲歌手を手掛けたことがない『ビーイング』と聞いて驚いた。「演歌第7世代」の中でも異彩を放つ実力派の超イケメン歌手、新浜レオンに注目だ。
◆山田美保子
『踊る!さんま御殿!!』(日本テレビ系)などを手がける放送作家。コメンテーターとして『ドデスカ!』(メ〜テレ)、『アップ!』(同)、『バイキングMORE』(フジテレビ系)、『サンデージャポン』(TBS系)に出演中。CM各賞の審査員も務める。