2001年に父・英敏さんが本誌・週刊ポストに明かしていた新庄氏の歩み
英敏さんは、どのような教育方針で多くのファンから愛される新庄氏を育てたのか。その問いに、こんな答え方をしていた。
「子育ては植木を育てるのと同じ。私は放任主義でしたが、完全に放ったらかしたわけではない。1本の木を育てるには、土壌、肥料、日光、水などに気をつかってやらないといけない。愛情もいるし、あと剪定も必要。土壌が両親としたら、肥料は食事、水は愛情で、日光は環境。そして、剪定はしつけです。剪定はやらないといけないが、やり過ぎるのも問題。枝の剪定にも、切っていい時期といけない時期がある。褒めることと叱ることの使い分けが子育てには大切だと思います。水(愛情)をやり過ぎても根腐れしますしね。
ただ、植木はモノを言わないから子育てより難しい。そう気楽に考えて剛志を育ててきました」
今度は新庄氏が、日本ハムの選手たちを育てる立場になる。“ビッグボス”はチームに何本も大木を育てるような指揮官となれるのか。英敏さんも天国から楽しみに見守っているはずだ。
※週刊ポスト2021年12月3日号