ハウス食品『ザ・カリー』のCMで共演した役所夫妻(左はさえ子さん)

ハウス食品『ザ・カリー』のCMで共演した役所夫妻(左はさえ子さん)

「とはいえすぐに俳優として芽が出るわけもなく、お酒に溺れる日。そんなときに親身に面倒を見てくれたのが、同じ無名塾の先輩女優で、後に妻となるさえ子さんでした」(演劇関係者)

 すぐに転機を迎える。結婚から1週間後に大河ドラマ『徳川家康』(NHK)に織田信長役での出演が決まり、翌年には同じくNHKの『宮本武蔵』でテレビドラマ初主演を果たした。役者人生を大きく動かしたのは40才、1996年公開の映画『Shall we ダンス?』が日本アカデミー賞の各賞を独占し、役所は最優秀主演男優賞を獲得。空前の社交ダンスブームを巻き起こした。

 以降、『失楽園』や『劒岳 点の記』『日本のいちばん長い日』『三度目の殺人』といった重厚な作品から、三谷幸喜作品の『THE 有頂天ホテル』や『清須会議』といったコメディータッチの映画まで幅広く出演。現在はハリウッドにまで活躍の場を広げている。

 一方のプライベートでは、1985年にさえ子夫人との間に一男をもうけた。息子の名前は橋本一郎(36才)。役所と同じく役者の道を志し、『JIN -仁-』(TBS系)や『龍馬伝』(NHK)などに出演する傍ら、映画監督としても活動している。

「オダギリジョーさん(45才)や田中哲司さん(55才)、小林稔侍さん(80才)といった実力派の俳優ばかりが集う事務所に所属しています。役所さんは親の名前に頼らず、自分の力で勝負したい息子さんの考えを尊重しています。それゆえ、まだ顔と名前が一致しない人が多いでしょう。いい役者さんですけどね」(テレビ局関係者)

2階建てログハウスを手作りした

 私生活をあまり語らない役所は、休日に外出したりすることに消極的だという。

「仕事のスタンスとして、複数の仕事をかけもちすることを好んでいません。なので、1本作品を撮り終えたら、インターバルが空くことが多い。長く海外に行く人もいますが、役所さんの場合は、時間を忘れるほどに、何かに没頭して過ごすそうです。

 あるときは習字に凝って三日三晩書き続けたり。植木に凝ったときは、日に何度もガーデニングのお店に足を運んで質問攻めしたり。木工にハマったときには、プロ顔負けの道具を買い集めて、家具をDIYしたこともあったみたいです。役所さんご自慢の自宅の日本庭園も、そんな凝り性の結果なのかもしれませんね」(前出・芸能関係者)

 こだわりが高じて、ついには庭に手作りの2階建てログハウスまで建ててしまったというのだから驚きだ。いくら豪邸とはいえ、手狭になってしまうのも頷ける。「隣の土地は借金してでも買え」とは有名なことわざだが、役所はそれを地で行っている。

関連キーワード

関連記事

トピックス

足を止め、取材に答える大野
【活動休止後初!独占告白】大野智、「嵐」再始動に「必ず5人で集まって話をします」、自動車教習所通いには「免許はあともう少しかな」
女性セブン
大谷翔平選手(時事通信フォト)と妻・真美子さん(富士通レッドウェーブ公式ブログより)
《水原一平ショック》大谷翔平は「真美子なら安心してボケられる」妻の同級生が明かした「女神様キャラ」な一面
NEWSポストセブン
裏金問題を受けて辞職した宮澤博行・衆院議員
【パパ活辞職】宮澤博行議員、夜の繁華街でキャバクラ嬢に破顔 今井絵理子議員が食べた後の骨をむさぼり食う芸も
NEWSポストセブン
大谷翔平の伝記絵本から水谷一平氏が消えた(写真/Aflo)
《大谷翔平の伝記絵本》水原一平容疑者の姿が消失、出版社は「協議のうえ修正」 大谷はトラブル再発防止のため“側近再編”を検討中
女性セブン
被害者の宝島龍太郎さん。上野で飲食店などを経営していた
《那須・2遺体》被害者は中国人オーナーが爆増した上野の繁華街で有名人「監禁や暴力は日常」「悪口がトラブルのもと」トラブル相次ぐ上野エリアの今
NEWSポストセブン
海外向けビジネスでは契約書とにらめっこの日々だという
フジ元アナ・秋元優里氏、竹林騒動から6年を経て再婚 現在はビジネス推進局で海外担当、お相手は総合商社の幹部クラス
女性セブン
運送会社社長の大川さんを殺害した内田洋輔被告
【埼玉・会社社長メッタ刺し事件】「骨折していたのに何度も…」被害者の親友が語った29歳容疑者の事件後の“不可解な動き”
NEWSポストセブン
二宮和也が『光る君へ』で大河ドラマ初出演へ
《独立後相次ぐオファー》二宮和也が『光る君へ』で大河ドラマ初出演へ 「終盤に出てくる重要な役」か
女性セブン
真剣交際していることがわかった斉藤ちはると姫野和樹(各写真は本人のインスタグラムより)
《匂わせインスタ連続投稿》テレ朝・斎藤ちはるアナ、“姫野和樹となら世間に知られてもいい”の真剣愛「彼のレクサス運転」「お揃いヴィトンのブレスレット」
NEWSポストセブン
破局した大倉忠義と広瀬アリス
《スクープ》広瀬アリスと大倉忠義が破局!2年交際も「仕事が順調すぎて」すれ違い、アリスはすでに引っ越し
女性セブン
交際中のテレ朝斎藤アナとラグビー日本代表姫野選手
《名古屋お泊りデート写真》テレ朝・斎藤ちはるアナが乗り込んだラグビー姫野和樹の愛車助手席「無防備なジャージ姿のお忍び愛」
NEWSポストセブン
大谷の妻・真美子さん(写真:西村尚己/アフロスポーツ)と水原一平容疑者(時事通信)
《水原一平ショックの影響》大谷翔平 真美子さんのポニーテール観戦で見えた「私も一緒に戦うという覚悟」と夫婦の結束
NEWSポストセブン