焦点のひとつは元・朝青龍がどんな“動線”になるかだったという。
「どういう動きをするかわからないなかで、『関係者入口につながる関係者駐車場への乗り入れはさせず、正面入り口から入場させる』『東西の支度部屋の前に朝青龍の先輩格の親方を複数人、交代で警備に立たせて支度部屋への入場を阻止する』『館内で担当記者たちに囲ませない』などの指示があり、30人以上の親方衆や若者頭による厳戒態勢が敷かれました」(若手親方)
結局、元朝青龍のダグワドルジ氏はタクシーで来場。正面入り口から入場し、打ち出し後は正面出口から退出した。そして、会場前の路上で囲み取材が行なわれたのである。
「モンゴル出身の親方衆とも一切会話ができないように他の親方を張りつかせる徹底ぶりだったが、さすがに警備をしていた間垣親方(元・白鵬)とはすれ違いざまに挨拶をしたようだ」(前出・若手親方)
お騒がせ横綱だった朝青龍は、引退して11年経っても健在だった。