そしてもう1組が、こちらも初のファイナリストとなった若手コンビ・ももだ。
「もも(せめる。、まもる。)は、2017年に結成されたフレッシュなコンビです。大阪NSC35期で、同期にはゆりやんレトリィバァ、からし蓮根、レインボーなど、早くから活躍している芸人たちも多く、そのなかでも地道に劇場で腕を磨いてきました。いかつい見た目の『まもる。』と、物静かそうな黒髪オタク風の風貌の『せめる。』が、見た目とのギャップエピソードで話を展開させていくというネタが彼らの定番です」
マンゲキ勢には、敗者復活からの下剋上を狙う注目コンビもいる。
「個人的に注目したいのは、今年劇場で『ネタの調子が良い』と好評だったヘンダーソン(子安裕樹、中村フー)とマユリカ(阪本、中谷)。ヘンダーソンはNSC大阪校29期で、見取り図や金属バットと同期のコンビ。安定した漫才の巧みさには定評がありましたが、今年に入ってから、少し趣向を変えたネタ作りをしていて、ファンの間でも『ヘンダーソンのネタが進化している』と話題になっています。
マユリカは霜降り明星やコロコロチキチキペッパーズを輩出したNSC大阪校33期のコンビ。劇場ファンの間では知名度も高く、とくにツッコミの中谷が女性を演じるコント漫才は鉄板で爆笑をかっさらいます。今勢いがあるコンビなので、敗者復活戦での活躍に期待したいです」
決勝戦を勝ち抜き、漫才日本一の称号を手にするのははたして──。