現在、日本全国に住む百寿者はおよそ8万6000人。その数は増え続けており、平成の30年間で約23倍となった。その約9割は女性だが、この先、男性の百寿者がますます増えていくと予想される。
「今の百寿者に女性が多いのは、同じ年代の男性の多くが先の戦争で亡くなった影響が少なからずある。団塊の世代は男性の人数が多く、この先は百寿者の男性がかなり増えていくはずです。
加齢によって身体機能の低下は避けられませんが、今回の研究から明らかになったNT-proBNPやアルブミンの数値に注目して、100歳のさらに先をめざしてほしい」(尾池教授)
偉大な先人の「血潮」を見倣えば、健康長寿への道が開けてくる。
※週刊ポスト2021年12月10日号