ライフ

江原啓之氏が考える“墓じまい”「墓は単なるモノ。合祀でいい」

お墓について相談を受けることもあるという江原啓之さん

お墓について相談を受けることもあるという江原啓之さん

「死後の世界への旅仕度」を解説した最新著『あの世の歩き方』がベストセラーになっているスピリチュアリスト江原啓之氏。生前の悩みを晴らし、楽にあの世に逝ける方法を語った。【全3回の第1回】

 * * *
 2019年末に東京から熱海に居を移して地元の方々と親しくなるうちに、ある奥さんから「お母さんが勝手にお墓を買ってしまいトラブルになっている」と相談されました。

 そこで実務的な墓じまいの流れを助言して解決したところ、奥さんから深く感謝され、「私のほかにもお墓や相続で悩んでいる人がたくさんいるから、本を書いて」と言われました。確かにこの奧さん以外にも「この世じまい」について相談されることが近年多かったので、私なりの想いをこの本にまとめてみました。

 おかげさまでご好評をいただいていますが、それは昨年来のコロナも影響しているはずです。

 コロナのため高齢の親の見舞いや看取りができなかったり、世界中で多くの人間が命を落とす現実を目の当たりにしたりして、死をすごくリアルに感じる人が増えたと思います。多くの日本人が、「生きているうちにやれることは何か」と考えるようになったんです。

 死はいずれ誰にでも訪れるものですが、死後の世界では多くの人が明るく楽しく過ごしています。決して怖いものではないのです。ですから死を真正面から見つめて自分はどのように死にたいかを考えれば良い。そうすることでむしろ、どのように生きたいかが見えてきます。

 そして、あちら側の世界へと心地良く旅立つには、「たましい」と「物質」のふたつの視点からこの世じまいの準備を進めることが大事です。

 前者はたくさんの経験と感動を重ねて、この世の充実を少しでも増やすこと。後者はお墓や相続などこの世の物質に関することを整理して執着を断つことです。

 このふたつが揃ってこそ「あの世への旅支度」ができたと言えるのです。では、そのやり方を見ていきましょう。

関連キーワード

関連記事

トピックス

東京都慰霊堂を初めて訪問された天皇皇后両陛下と長女・愛子さま(2025年10月23日、撮影/JMPA)
《母娘の追悼ファッション》皇后雅子さまは“縦ライン”を意識したコーデ、愛子さまは丸みのあるアイテムでフェミニンに
NEWSポストセブン
2023年に結婚を発表したきゃりーぱみゅぱみゅと葉山奨之
「傍聴席にピンク髪に“だる着”姿で現れて…」きゃりーぱみゅぱみゅ(32)が法廷で見せていた“ファッションモンスター”としての気遣い
NEWSポストセブン
渡邊渚さんの最新インタビュー
渡邊渚さんが綴る「PTSDになった後に気づいたワーク・ライフ・バランスの大切さ」「トップの人間が価値観を他者に押しつけないで…」
NEWSポストセブン
女優の趣里とBE:FIRSTのメンバーRYOKI(右/インスタグラムより)
《趣里が待つ自宅に帰れない…》三山凌輝が「ネトフリ」出演で超大物らと長期ロケ「なぜこんなにいい役を?」の声も温かい眼差しで見守る水谷豊
NEWSポストセブン
ルーヴル美術館での世紀の強奪事件は瞬く間に世界を駆け巡った(Facebook、HPより)
《顔を隠した窃盗団4人組》ルーブル美術館から総額155億円を盗んだ“緊迫の4分間”と路上に転がっていた“1354個のダイヤ輝く王冠”、地元紙は「アルセーヌ・ルパンに触発されたのだろう」
NEWSポストセブン
活動休止状態が続いている米倉涼子
《自己肯定感が低いタイプ》米倉涼子、周囲が案じていた“イメージと異なる素顔”…「自分を追い込みすぎてしまう」
NEWSポストセブン
松田聖子のモノマネ第一人者・Seiko
《ステージ4の大腸がんで余命3か月宣告》松田聖子のものまねタレント・Seikoが明かした“がん治療の苦しみ”と“生きる希望” 感激した本家からの「言葉」
NEWSポストセブン
“ムッシュ”こと坂井宏行さんにインタビュー(時事通信フォト)
《僕が店を辞めたいわけじゃない》『料理の鉄人』フレンチの坂井宏行が明かした人気レストラン「ラ・ロシェル南青山」の閉店理由、12月末に26年の歴史に幕
NEWSポストセブン
森下千里衆院議員(共同通信社)
《四つん這いで腰を反らす女豹ポーズに定評》元グラドル・森下千里氏「政治家になりたいなんて聞いたことがない」実親も驚いた大胆転身エピソード【初の政務三役就任】
NEWSポストセブン
ナイフで切りつけられて亡くなったウクライナ出身の女性イリーナ・ザルツカさん(Instagramより)
《19年ぶりに“死刑復活”の兆し》「突然ナイフを取り出し、背後から喉元を複数回刺した」米・戦火から逃れたウクライナ女性(23)刺殺事件、トランプ大統領が極刑求める
NEWSポストセブン
『酒のツマミになる話』に出演する大悟(時事通信フォト)
『酒のツマミになる話』が急遽差し替え、千鳥・大悟の“ハロウィンコスプレ”にフジ幹部が「局の事情を鑑みて…」《放送直前に混乱》
NEWSポストセブン
『週刊文春』によって密会が報じられた、バレーボール男子日本代表・高橋藍と人気セクシー女優・河北彩伽(左/時事通信フォト、右/インスタグラムより)
「近いところから話が漏れたんじゃ…」バレー男子・高橋藍「本命交際」報道で本人が気にする“ほかの女性”との密会写真
NEWSポストセブン